NVDAにようこそ!
NonVisual Desktop Access (NVDA) は、Microsoft Windowsオペレーティングシステム用の無料でオープンソースのスクリーンリーダーです。 NVDAによって視覚障害者は、合成音声や点字によるフィードバックを通して、Windowsコンピューターを晴眼者と同じコストで使えるようになります。 NVDAは、コミュニティーの援助によりNV Accessが開発しました。
NVDAによって視覚障害者は、Windowsオペレーティングシステムやサードパーティー製のアプリを使えるようになります。
NVDAの主な特徴は以下の通りです。
世界中の誰もが、話している言語に関わらず、等しくテクノロジーにアクセスできるということが重要です。 NVDAは現在、英語以外の54ヶ国語に翻訳されています: アフリカーンス語、アルバニア語、アムハラ語、アラビア語、アラゴン語、ブルガリア語、ビルマ語、カタルーニャ語、中国語(簡体字および繁体字)、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、ファルシ(ペルシア)語、フィンランド語、フランス語、ガリシア語、グルジア語、ドイツ語(ドイツおよびスイス)、ギリシア語、ヘブライ語、ヒンディー語、ハンガリー語、アイスランド語、アイルランド語、イタリア語、日本語、カンナダ語、韓国語、キルギス語、リトアニア語、マケドニア語、モンゴル語、ネパール語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジルおよびポルトガル)、パンジャーブ語、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語、スロバキア語、スロベニア語、スペイン語(コロンビアおよびスペイン)、スウェーデン語、タミル語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語。
メッセージやインターフェイスを複数の言語で提供できるだけでなく、使用したい言語に対応した音声エンジンがある場合、NVDAではどんな言語のコンテンツも読ませることができます。
NVDAは、無料でオープンソースの多言語対応音声エンジンであるeSpeak NGを搭載しています。
NVDAでサポートしているその他の音声エンジンについてはサポートされている音声エンジンセクションを参照してください。
点字ディスプレイがあれば、NVDAは情報を点字で出力することができます。 点字ディスプレイからの1級点字および2級点字の文字入力にも対応しています。 多くの機種について、NVDAは点字ディスプレイの接続を自動的に検出します。 詳細はサポートされている点字ディスプレイを参照してください。
NVDAでは、多くの言語の点字コードをサポートしており、その多くは、略字、標準点字およびコンピューター点字にも対応しています。
NVDA is copyright 2006-2022 NVDA contributors.
NVDA は GNU 一般公衆利用許諾契約書 (Version 2) によって保護されています。ただし例外があります。 この例外については「ライセンス」のドキュメントで「プラグインとドライバーにおける非GPLコンポーネント」(Non-GPL Components in Plugins and Drivers) および「マイクロソフトの再頒布可能コード」(Microsoft Distributable Code) の各セクションで述べられています。 また NVDA はフリーソフトウェアやオープンソースとして利用可能な(NVDA 本体とは異なるライセンスの)コンポーネントも使用しています。 この内容に同意いただき、必要としている方にソースコードを提供していただける場合、本ソフトウェアの配布や改良は自由に行うことができます。 この規定は、オリジナルのソフトウェアと改良版を含むソフトウェアのコピー、さらにその派生物にも適用されます。
本ライセンスについての詳細は、オンラインで確認してください。 ライセンスの例外についての詳細は NVDA メニューの「ヘルプ」から「ライセンス」を参照してください。
まだNVDAを入手していない場合は、www.nvaccess.orgからダウンロードしてください。
ダウンロードのページに移動して、NVDAの最新版をダウンロードするためのリンクを選んでください。
ダウンロードしたファイルを実行すると、NVDAが一時的な環境で開始されます。 そして、NVDAをコンピューターにインストールする、ポータブル版を作成する、ダウンロードパッケージの動作を継続する、のいずれかを選ぶことができます。
このコンピューターでいつもNVDAを使用したいなら、「このコンピューターにNVDAをインストールする」を選ぶとよいでしょう。 NVDAをインストールすれば、いくつかの機能が使えるようになります。例えば、サインインしたときにNVDAを自動的に起動する、Windowsのサインイン画面やセキュアデスクトップを読み上げる(ポータブル版やダウンロードパッケージの環境ではこれらの機能は使えません)、またスタートメニューやデスクトップのショートカットからNVDAを起動する、などです。 インストールされたNVDAから、いつでもポータブル版を作成できます。
USBメモリーなど書き込み可能なメディアにNVDAを入れて持ち運びたい場合は、「ポータブル版の作成」を選んでください。 ポータブル版を使って、NVDAを別のコンピューターにインストールすることもできます。 ただし CD-ROM など読み取り専用メディアにNVDAをコピーする場合は、ダウンロードパッケージをそのまま使う必要があります。 現在のバージョンでは、読み取り専用メディアでポータブル版を実行することはできません。
もうひとつの選択肢である「動作を継続する」は、デモンストレーションには役立つでしょう。しかし、ダウンロードパッケージを使う方法は、NVDAの起動にとても時間がかかります。
NVDAのポータブル版およびインストーラーでの一時的な実行では、サインイン画面の読み上げやサインイン後の自動起動ができませんが、その他に以下の制約があります:
NVDAのダウンロードパッケージから直接NVDAをインストールする場合は、「NVDAをインストールする」ボタンを押してください。 最初のダイアログを閉じてしまった場合や、ポータブル版からインストールしたい場合は、NVDAメニューの「ツール」から「NVDAをインストール」のメニュー項目を選択してください。
インストールのダイアログが表示され、NVDAを本当にインストールしたいかどうかの確認が行われます。また、以前のバージョンの更新する場合にはそのことをお知らせします。 NVDAのインストールを開始するには「続行」ボタンを押してください。 またこのダイアログには後で説明されるオプションがあります。 インストールが完了すると、インストールが成功したというメッセージが表示されます。 ここで「OK」を押すと、NVDAが再起動され、新しくインストールされたバージョンが実行されます。
すでにNVDAのアドオンがインストールされているときには、互換性のないアドオンが無効になる、という警告が表示される場合があります。 その場合は「新しい NVDA に対応していないアドオンが無効になることを理解しました」というチェックボックスにチェックをしてから「継続」ボタンを押します。 このダイアログには無効になるアドオンの確認ボタンもあります。 詳細は互換性のないアドオンのダイアログを参照してください。
このオプションを有効にすると、Windowsのサインイン画面でパスワードを入力する前にNVDAが自動的に起動します。 またこのオプションにより、ユーザーアカウント制御(UAC)などのセキュアデスクトップでもNVDAが有効になります。 コンピューターに NVDA を初めてインストールする場合の既定値では、このオプションは有効です。
このオプションにより、デスクトップにNVDAを起動するためショートカットを作るかどうかを選択できます。 ショートカットを作ると、キーボードでCtrl+Alt+Nを押すことでもNVDAを起動できるようになります。
このオプションにより、現在実行しているNVDAの設定を、新しくインストールされたNVDAの設定として使えるように、サインイン中のユーザーアカウントにコピーするかどうかを選択できます。 システムに作られている他のユーザーやサインイン画面で使われるシステムの環境には、この設定はコピーされません。 この設定はポータブル版からインストールを行う場合にだけ有効です。ダウンロードパッケージから直接インストールする場合にも使用できません。
NVDAのダウンロードパッケージから直接ポータブル版を作成する場合は「ポータブル版の作成」ボタンを押します。 最初のダイアログを閉じてしまった場合や、NVDAをインストールされた環境で実行している場合は、NVDAメニューの「ツール」から「ポータブル版の作成」のメニュー項目を選択します。
ポータブル版の場所を指定するダイアログが表示されます。新規のフォルダーまたはドライブを指定します。または、指定する前に新規のフォルダーを作成します。 ここで選ぶことができる場所は、ハードディスク上のフォルダー、USBメモリー、その他の外付けメディア、およびその中のフォルダーです。 また、現在のユーザー設定をコピーして、作成したポータブル版で使用するかどうかを指定するチェックボックスがあります。 このオプションはインストール済みのNVDAからポータブル版を作成する場合にだけ有効です。ダウンロードパッケージから作成する場合にはこのオプションはありません。 続行を押すと、ポータブル版が作成されます。 作成が完了すると、作成に成功したというメッセージが表示されます。 ここで「OK」を押してダイアログを閉じてください。
インストーラーでNVDAをインストールした場合、ショートカットキーCtrl+Alt+Nを押すか、スタートメニュー「プログラム」にあるNVDAのグループから「NVDA」を選択することで起動します。 また、「ファイル名を指定して実行」ダイアログに、NVDAと入力してEnterキーを押すことでも実行できます。 NVDAの実行中に再度NVDAを起動すると、実行中のNVDAを再起動します。 NVDAの実行ファイルに コマンドラインオプション をつけて実行することもできます。NVDAの終了(-q), アドオンの無効化(--disable-addons)などです。
インストールされたNVDAの実行に使われる設定ファイルは、既定では現在のユーザーのローミング設定フォルダー("C:\Users\<user>\AppData\Roaming")に保存されます。 NVDAの設定をローカル設定フォルダーから読み込むように変更できます。 これについてはシステム全体のパラメーターを参照してください。
ポータブル版を起動するには、NVDAポータブル版のフォルダーを開いて、その中の nvda.exe ファイルに移動して Enter キーを押すかダブルクリックします。 NVDAの実行中にポータブル版のNVDAを起動すると、実行中のNVDAを停止してからポータブル版を開始します。
NVDAを起動すると、最初に上り調子の音が聞こえます (読み込み中であることを伝えています) 。 コンピューターの性能や、USBメモリー等のメディアからNVDAを起動しているかどうかによって、起動時間が異なります。 起動に長い時間がかかる場合、「お待ちください、NVDAを読み込み中です...」と報告されます。
何も聞こえないか、Windowsエラー音または下り調子の音が聞こえた場合、NVDAにエラーが起こっています。エラーをNVDA開発者に報告して頂けると助かります。 方法については、NVDAのWebサイトを参照してください。
NVDAを初めて起動すると、NVDA制御キーの代替キーとNVDAメニューに関する基本情報を表示するダイアログボックスが表示されます。 これらについては、この後の説明を参照してください。 ダイアログボックスには1個のコンボボックスと3個のチェックボックスがあります。 コンボボックスでキーボード配列を選ぶことができます。 チェックボックスの1番目は「英語キーボードのCapsLockキーをNVDA制御キーとして使用」の設定です。 2番目は「Windowsへのサインイン後にNVDAを自動的に起動」の設定です。これはインストールされたNVDAだけで有効です。 3番目は「NVDA起動時にこのダイアログを表示」の設定です。
NVDA 2018.3 から NVDA の使用状況統計を NV Access に送信することの確認をしています。この情報は NVDA を改善するために使用されます。 はじめて NVDA を起動したときには、使用状況統計の送信許可をいただくダイアログを表示します。 収集する情報の詳細はこのユーザーガイドの「NVDAの設定」「一般」カテゴリのNVDA 使用状況統計の収集を参照してください。 「はい」または「いいえ」のボタンを押すと、設定は保存され、NVDA を再インストールするまで確認のダイアログは表示されません。 しかしこの設定は、NVDA 設定ダイアログの「一般」カテゴリの NVDA プロジェクトに NVDA の使用状況統計の収集を許可する のチェックボックスで変更できます。
NVDAを制御するキーボードコマンドは、NVDA制御キーとよばれる特別なキーと、他の1個または複数のキーの組み合わせです。 ただし、デスクトップ配列におけるテキストレビューのコマンドで、テンキーを単独で使うことがあります。この他にもいくつか、例外的に NVDA 制御キーを使わないコマンドがあります。
Insertキー(および日本語キーボードでない場合のCapsLockキー)をNVDA制御キーとして利用するように設定できます。 初期状態ではテンキーとメインキーの両方のInsertキーがNVDA制御キーとして利用できます。
いずれかのNVDA制御キーを本来のそのキーとして使用したい場合 (例えばInsertキーをNVDA制御キーとして使用しているときに挿入と上書きのモードを切り替えたい場合) は、そのキーを素早く2回押してください。
現在、NVDAにはデスクトップ配列とラップトップ配列の2種類のキーボード配列(レイアウト)があります。 初期状態のNVDAはデスクトップ配列に設定されています。NVDAメニューの設定 → NVDA設定ダイアログ → キーボードカテゴリからラップトップ配列に変更できます。
デスクトップ配列ではNumLockをオフにしてテンキーを使用します。 ノート型コンピューターで物理的なテンキーがなくても、FNキーを押しながらキーボードの右側にあるキーを押すことでテンキーの代わりに使える場合もあります (7 8 9 U I O J K L等のキーを使用) 。 お使いのコンピューターでテンキーがまったく使えない場合や、NumLockをオフにできない場合は、ラップトップ配列に変更するとよいでしょう。
NVDAをタッチ画面付きコンピューターとWindows 8以降で実行しているときには、NVDAをタッチ画面で直接操作できます。 タッチ操作対応を無効化しない場合、NVDAが動作している間は、すべてのタッチ入力はNVDAに送られます。 つまり、NVDAが動いていないときに実行されていた、通常のアクションは使えなくなります。 タッチジェスチャー対応を有効化または無効化するには NVDA+Ctrl+Alt+T を押します。 NVDA設定ダイアログ「タッチ操作」カテゴリでもタッチ操作対応の有効化または無効化ができます。
タッチ画面による操作の基本は、画面を触ったときにその場所のコントロールや文字を報告する機能です。 この機能を使うには、画面の中の調べたい場所を1本指でタッチしてください。 画面をタッチしたままで指を移動させていくと、指がコントロールや文字の上を通過するときに報告されます。
このユーザーガイドではNVDAのいろいろなコマンドを説明しますが、タッチ画面でコマンドを実行するジェスチャーが、リストに含まれることがあります。 ここではタッチ画面でのジェスチャーの操作について説明します。
タップとは、1本または複数の指で画面をすばやく軽くトンとたたいてすぐに指を離す動作です。
1本指で1回だけタップすることは単にタップ(1回タップ)と呼びます。 2本の指で同時にタップすることは2本指タップと呼びます。3本指タップなども同じです。
同じタップをすばやく、2回あるいは3回以上繰り返すと、NVDAはそれらを別々の操作ではなく、まとまったマルチタップのジェスチャーとして処理します。 タップを2回おこなうと、2回タップになります。 タップを3回おこなうと、3回タップになります。それ以上でも同様です。 このようなマルチタップのジェスチャーは、何本の指でタップしたか区別されます。つまり、2本指3回タップ、4本指タップなどです。
スワイプとは直線を描くように画面の上で指をすばやく動かしてすぐに指を離す動作です。
スワイプには4種類の方向の操作があります:左スワイプ、右スワイプ、上スワイプ、下スワイプです。
タップと同様に、複数の指による操作もジェスチャーとして使われます。 2本指上スワイプ、4本指左スワイプなどがあり得るということです。
NVDAのコマンドはタッチジェスチャーで区別できる操作よりも多いので、NVDAでは複数のタッチモードを切りかえます。そして、モードごとにコマンドを使いわけます。 タッチモードはテキストモードとオブジェクトモードの2種類です。 このガイドで説明するNVDAコマンドには、ジェスチャーの種類のあとにカッコの中にタッチモードが書かれているものがあります。 例えば、上スワイプ(テキストモード) という表記は、テキストモードのときに、上スワイプでコマンドが実行できる、という意味です。 コマンドの説明にモードの表記がなければ、全てのモードでそのコマンドが使えます。
タッチモードのトグル切り替えをするには、3本指タップします。
タッチキーボードは、タッチ画面からのテキストとコマンドの入力に使用します。 エディットフィールドにフォーカスがあるときに、画面の下のタッチキーボードのアイコンをダブルタップして、タッチキーボードを有効にします。 Microsoft Surface Pro などのタブレットでは、キーボードが装着解除されているときにはタッチキーボードが常に利用可能です。 タッチキーボードを無効にするには、タッチキーボードのアイコンをダブルタップするか、エディットフィールドではない要素にフォーカスを移動します。
タッチキーボードが有効な場合に、それぞれの文字のキーを探すには、通常は画面の下に配置されているタッチキーボードの中に指を動かして、そのまま1本指でキーを探します。 押したいキーを見つけたら、そのキーをダブルタップする、または単に指を画面から離す、いずれかでキーを押すことができます。この操作方法はNVDA設定ダイアログ → タッチ操作カテゴリで切り替えます。
このユーザーガイドを通じて、多くのキー操作とタッチコマンドを説明しますが、入力ヘルプモードは、さまざまなコマンドをさがす手軽な方法です。
入力ヘルプを開始するには NVDA+1 を押します。 入力ヘルプを終了するにはもう一度 NVDA+1 を押します。 入力ヘルプモードでは、入力ジェスチャーの操作(キーを押す、またはタッチジェスチャーを実行すること)を報告して、(何か機能が割り当てられていれば)その操作に割り当てられたコマンドを説明します。 入力ヘルプモードでは実際のコマンドは実行されません。
NVDAメニューでは、NVDAの設定変更、ヘルプへのアクセス、設定情報の保存/読み込み、読み上げ辞書の編集、その他の追加のツールの使用、NVDAの終了ができます。
NVDA実行中に、Windowsの任意の状態からNVDAメニューを開くには、NVDA+Nを押すか、タッチスクリーンで2本指の2回タップをします。 また、NVDAメニューには、WindowsのシステムトレイにあるNVDAアイコンからもアクセスできます。 アイコンをマウスで右クリックする方法と、Windowsキー+Bを押してシステムトレイに移動し、矢印キーでNVDAアイコンを選択してアプリケーションキーを押す方法のどちらも利用できます。 メニューが開いたら、矢印キーでメニュー項目間を移動し、Enterキーで項目を開くことができます。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | タッチ | 説明 |
---|---|---|---|---|
NVDAの起動または再起動 | Ctrl+Alt+N | Ctrl+Alt+N | なし | Windows デスクトップから NVDA を起動または再起動します。ただし NVDA をインストールするときに Windows ショートカットを作成した場合のみ有効です。これは Windows のショートカットなので、NVDA の入力ジェスチャーダイアログからは設定できません。 |
読み上げ停止 | Ctrl | Ctrl | 2本指タップ | 読み上げを停止します。 |
読み上げ一時停止 | Shift | Shift | なし | 読み上げを一時的に停止します。音声エンジンによっては、もう一度押すと停止した位置から読み上げを再開できるものもあります。 |
NVDAメニュー | NVDA+N | NVDA+N | 2本指2回タップ | NVDAメニューを表示します。NVDAの設定、ツール、ヘルプなどがあります。 |
読み上げモード切り替え | NVDA+S | NVDA+S | なし | 読み上げモードを読み上げ、ビープ、オフの間で切り替えます。 |
入力ヘルプモードの切り替え | NVDA+1 | NVDA+1 | なし | 入力ヘルプモードが有効の時にキーが押されると、そのキーの名称と対応するNVDAコマンドを説明します。 |
NVDAの終了 | NVDA+Q | NVDA+Q | なし | NVDAを終了します。 |
次のキー入力を渡す | NVDA+F2 | NVDA+F2 | なし | 次に押されるキーがNVDAのキーコマンドであっても、現在アクティブなアプリに渡すようにNVDAに指示します。 |
アプリごとのスリープモードの切り替え | NVDA+Shift+S | NVDA+Shift+Z | なし | スリープモードは現在のアプリに対してすべてのNVDAコマンド、音声読み上げおよび点字出力を無効にします。これは、独自の読み上げ機能や画面読み上げ機能を提供できるアプリ使用時に便利です。もう一度このコマンドを押すとスリープモードはオフになります。 |
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
日付と時刻の報告 | NVDA+F12 | 1回押すと時刻を報告し、2回押すと日付を報告します。 |
電源状態の報告 | NVDA+Shift+B | AC電源を使用中や充電の割合といったバッテリーの状態を報告します。 |
クリップボードテキストの報告 | NVDA+C | 存在する場合、クリップボード内のテキストを報告します。 |
NVDAでは、通常の操作やレビューカーソルを含むさまざまな方法でシステム内を移動できます。
個々のアプリやオペレーティングシステム自身による画面の表示は、たくさんのオブジェクトで構成されています。 オブジェクトは、テキスト、ボタン、チェックボックス、スライダー、リストまたはテキストフィールドといった要素の総称です。
システムフォーカス (または単にフォーカスとも呼ばれます) とは、 オブジェクトで、キーボードからの入力を受け取るもののことです。 例えば、テキストフィールドに文字を入力している場合は、そのテキストフィールドにフォーカスがあります。
NVDAによるWindows操作の最も一般的な方法は、通常のキーボードコマンドによる移動、 すなわちTabキーとShift+Tabキーによる前後移動、Altキーによるメニューバー呼び出しとメニュー操作、Alt+Tabキーによるアプリ間の移動です。 これらの操作を行うと、NVDAはフォーカスされている項目に関する、オブジェクトの名前、種類、状態、値、説明、キーボードショートカット、位置といった情報を報告します。 ビジュアルハイライト が有効の場合は、現在のフォーカスの位置を視覚的に目立たせて表示します。
フォーカス移動時に役立つコマンドは以下の通りです。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 説明 |
---|---|---|---|
現在のフォーカスの報告 | NVDA+Tab | NVDA+Tab | フォーカスのある現在のオブジェクトを報告します。2回押すとスペルを読み上げます。 |
タイトルの報告 | NVDA+T | NVDA+T | 現在アクティブなウィンドウのタイトルを報告します。2回押すとスペルを読み上げます。3回押すとクリップボードにコピーします。 |
アクティブウィンドウの読み上げ | NVDA+B | NVDA+B | 現在アクティブなウィンドウ内のオブジェクトを読み上げます (ダイアログの操作で便利です) 。 |
ステータスバーの報告 | NVDA+End | NVDA+Shift+End | 現在のアプリのステータスバーを報告します。2回押すとスペルを報告します。3回押すとクリップボードにコピーします。 |
あるオブジェクトにフォーカスがあり、その中で文字単位の移動や編集ができるときには、テキスト内の移動にテキストカーソルを使います。テキストカーソルは Windows の機能で、「文字入力カーソル」「挿入ポイント」「システムキャレット」と呼ばれることもあります。
フォーカスがテキストカーソルを持ったオブジェクトにあるとき、矢印キー、PageUp、PageDown、Homeキー、Endキー等を使ってテキスト内を移動することができます。 もし編集が許可されていれば、テキストを変更できます。 NVDAは、テキスト内を文字ごと、単語ごと、行ごとに移動する際にそれを読み上げるほか、テキストの一部が選択されたことや、選択が解除されたことも報告します。
NVDAには、以下のテキストカーソルに関するコマンドがあります。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 説明 |
---|---|---|---|
すべて読み上げ | NVDA+下矢印 | NVDA+A | 現在のテキストカーソル位置から進みながら読み上げます。 |
現在行の読み上げ | NVDA+上矢印 | NVDA+L | 現在テキストカーソルのある行を読み上げます。2回押すと現在行のスペルを読み上げます。3回押すと文字説明で行を報告します。 |
選択中テキストの読み上げ | NVDA+Shift+上矢印 | NVDA+Shift+S | 現在選択されている任意のテキストを読み上げます。 |
書式とドキュメント情報の報告 | NVDA+F | NVDA+F | 現在のテキストカーソル位置のテキストの書式とドキュメント情報を報告します。2回押すと書式とドキュメント情報をブラウズモードで表示します。 |
テキストカーソルの位置情報の報告 | NVDA+テンキーDelete | NVDA+Delete | テキストカーソルのテキストやオブジェクトの位置を報告します。例えばドキュメント全体におけるパーセント表示、ページの端からの距離、画面の中の正確な座標などです。2回押すと詳細な情報を報告します。 |
次の文を読み上げ | Alt+下矢印 | Alt+下矢印 | テキストカーソルを次の文に移動してその文を読み上げます。(Microsoft Word および Outlook) |
前の文を読み上げ | Alt+上矢印 | Alt+上矢印 | テキストカーソルを前の文に移動してその文を読み上げます。(Microsoft Word および Outlook) |
また、テーブル内では以下のキーコマンドが利用可能です。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
前の列に移動 | Ctrl+Alt+左矢印 | テキストカーソルを現在の行内の前の列に移動します。 |
次の列に移動 | Ctrl+Alt+右矢印 | テキストカーソルを現在の行内の次の列に移動します。 |
前の行に移動 | Ctrl+Alt+上矢印 | テキストカーソルを現在の列内の前の行に移動します。 |
次の行に移動 | Ctrl+Alt+下矢印 | テキストカーソルを現在の列内の次の行に移動します。 |
最初の列に移動 | Ctrl+Alt+Home | テキストカーソルを現在の行内の最初の列に移動します。 |
最後の列に移動 | Ctrl+Alt+End | テキストカーソルを現在の行内の最後の列に移動します。 |
最初の行に移動 | Ctrl+Alt+PageUp | テキストカーソルを現在の列内の最初の行に移動します。 |
最後の行に移動 | Ctrl+Alt+PageDown | テキストカーソルを現在の列内の最後の行に移動します。 |
たいていアプリ上で作業する際はフォーカスおよびテキストカーソルを動かすコマンドを使用します。 しかし、場合によっては現在作業中のアプリやオペレーティングシステム上の情報を、フォーカスやテキストカーソルを動かすことなく確認したいことがあるかもしれません。 通常はキーボードからアクセスできないオブジェクト上で作業する必要があるかもしれません。 このような場合、オブジェクトナビゲーション (移動コマンド) が使用できます。
オブジェクトナビゲーションでは、個々のオブジェクト間を移動して情報を取得することができます。 オブジェクトに移動すると、NVDAはフォーカスを移動したのと同じようにそれを報告します。 画面に表示された通りにテキストを確認するには画面レビューを使用します。
たくさんのオブジェクトの中の移動は、前や次への移動だけではありません。オブジェクトは階層的な構造で並んでいます。 つまり、オブジェクトの中には他のオブジェクトを含んでいるものがあり、その内部のオブジェクトに移動するには、それを含んでいるオブジェクトの階層の中に入る必要があります。 例えば、リストにはリスト項目が含まれていますが、そのリスト項目に移動するにはリストの中に入らなければなりません。 リスト項目に移動した後、前や次に移動すると同じリスト内の他のリスト項目に移動できます。 リスト項目の親オブジェクトに移動すると、リストに戻ることができます。 さらに親オブジェクトに移動すると、そのリスト以外のオブジェクトに移動できます。 別の例として、ツールバーにオブジェクトが含まれている場合に、それぞれのオブジェクトに移動するには、ツールバーからその内部のオブジェクトに移動します。
現在レビュー中のオブジェクトを、ナビゲーターオブジェクトと呼びます。 あるオブジェクトに移動するとテキストの確認の操作が使えます。このときレビューモードはオブジェクトレビューになっています。 ビジュアルハイライト が有効の場合は、現在のナビゲーターオブジェクトの位置を視覚的に目立たせて表示します。 初期状態では、ナビゲーターオブジェクトはフォーカスの移動に追従しますが、この動作のオンとオフを切り替えることができます。
注意: ナビゲーターオブジェクトへの点字ディスプレイの追従については 点字表示の切り替え で設定できます。
オブジェクト間の移動には次のコマンドを使います。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | タッチ | 説明 |
---|---|---|---|---|
現在のオブジェクトの報告 | NVDA+テンキー5 | NVDA+Shift+O | なし | 現在のナビゲーターオブジェクトを報告します。2回押すとスペルを報告し、3回押すとオブジェクトの名前と値をクリップボードにコピーします。 |
親オブジェクトに移動 | NVDA+テンキー8 | NVDA+Shift+上矢印 | 上スワイプ(オブジェクトモード) | 現在のナビゲーターオブジェクトの親オブジェクトに移動します。 |
前のオブジェクトに移動 | NVDA+テンキー4 | NVDA+Shift+左矢印 | 左スワイプ(オブジェクトモード) | 現在のナビゲーターオブジェクトの前にあるオブジェクトに移動します。 |
次のオブジェクトに移動 | NVDA+テンキー6 | NVDA+Shift+右矢印 | 右スワイプ(オブジェクトモード) | 現在のナビゲーターオブジェクトの次にあるオブジェクトに移動します。 |
最初の子オブジェクトに移動 | NVDA+テンキー2 | NVDA+Shift+下矢印 | 下スワイプ(オブジェクトモード) | 現在のナビゲーターオブジェクトの最初の子オブジェクトに移動します。 |
フォーカスのあるオブジェクトに移動 | NVDA+テンキーマイナス | NVDA+Backspace | なし | 現在フォーカスのあるオブジェクトに移動し、もし表示されている場合はレビューカーソルをテキストカーソル位置へ移動します。 |
現在のナビゲーターオブジェクトの実行 | NVDA+テンキーEnter | NVDA+Enter | ダブルタップ | 現在のナビゲーターオブジェクトのアクションを実行します (フォーカスされている時にマウスでクリックしたり、スペースキーを押す動作と同等です) |
フォーカスまたはテキストカーソルを現在のレビュー位置に移動 | NVDA+Shift+テンキーマイナス | NVDA+Shift+Backspace | なし | 1回押された場合はフォーカスを現在のナビゲーターオブジェクトに移動し、2回押された場合はテキストカーソルをレビューカーソル位置に移動します。 |
レビューカーソルの位置情報の報告 | NVDA+Shift+テンキーDelete | NVDA+Shift+Delete | なし | レビューカーソルのテキストやオブジェクトの位置を報告します。例えばドキュメント全体におけるパーセント表示、ページの端からの距離、画面の中の正確な座標などです。2回押すと詳細な情報を報告します。 |
ナビゲーターオブジェクトをステータスバーに移動 | なし | なし | なし | ステータスバーを報告します。またナビゲーターオブジェクトをステータスバーに移動します。 |
注意: テンキー操作を実行するには、NumLockキーがオフになっている必要があります。
NVDAでは、画面の内容、現在のドキュメント、現在のオブジェクトを、文字、単語、行の単位で読むことができます。 この機能は特に (Windowsのコンソールウィンドウを含む) テキストカーソルのない場所で最も効果を発揮します。 例えば、ダイアログ内の長いメッセージを確認する際に使用できます。
レビューカーソル移動時にはテキストカーソルはそれに追従しないので、編集位置を見失うことなくテキストをレビューすることができます。 しかしながら、初期状態ではテキストカーソルが移動すると、レビューカーソルはそれに追従します。 この機能のオンとオフを切り替えることができます。
注意: レビューカーソルへの点字ディスプレイの追従については 点字表示の切り替え で設定できます。
テキストのレビューには以下のコマンドが利用できます。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | タッチ | 説明 |
---|---|---|---|---|
レビュー内の最上行に移動 | Shift+テンキー7 | NVDA+Ctrl+Home | なし | レビューカーソルをテキストの最上行に移動します。 |
レビュー内の前の行に移動 | テンキー7 | NVDA+上矢印 | 上スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルをテキストの前の行に移動します。 |
レビュー内の現在行の報告 | テンキー8 | NVDA+Shift+ピリオド | なし | レビューカーソルのある現在行を報告します。2回押すと行のスペルを報告します。3回押すと文字の説明を用いて行のスペルを報告します。 |
レビュー内の次の行に移動 | テンキー9 | NVDA+下矢印 | 下スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルをテキスト内の次の行に移動します。 |
レビュー内の最下行に移動 | Shift+テンキー9 | NVDA+Ctrl+End | なし | レビューカーソルをテキストの最下行に移動します。 |
レビュー内の前の単語に移動 | テンキー4 | NVDA+Ctrl+左矢印 | 2本指左スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルをテキスト内の前の単語に移動します。 |
レビュー内の現在の単語の報告 | テンキー5 | NVDA+Ctrl+ピリオド | なし | テキスト内のレビューカーソルがある位置の単語を報告します。2回押すと単語のスペルを報告します。3回押すと、文字の説明を用いて単語のスペルを報告します。 |
レビュー内の次の単語に移動 | テンキー6 | NVDA+Ctrl+右矢印 | 2本指右スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルをテキスト内の次の単語に移動します。 |
レビュー内の行頭に移動 | Shift+テンキー1 | NVDA+Home | なし | レビューカーソルをテキスト内の現在行の行頭に移動します。 |
レビュー内の前の文字に移動 | テンキー1 | NVDA+左矢印 | 左スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルをテキスト内の現在行の前の文字に移動します。 |
レビュー内の現在の文字の報告 | テンキー2 | NVDA+ピリオド | なし | テキスト内の現在行のレビューカーソル位置の文字を報告します。2回押すとその文字の説明や例を報告します。3回押すと10進数や16進数による文字コードを報告します。 |
レビュー内の次の文字に移動 | テンキー3 | NVDA+右矢印 | 右スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルをテキスト内の現在行の次の文字に移動します。 |
レビュー内の行末に移動 | Shift+テンキー3 | NVDA+End | なし | レビューカーソルをテキスト内の現在行の行末に移動します。 |
レビューですべて読み上げ | テンキープラス | NVDA+Shift+A | 3本指下スワイプ(テキストモード) | レビューカーソルの現在位置から進みながら読み上げます。 |
レビューカーソルの位置から選択またはコピーを開始 | NVDA+F9 | NVDA+F9 | なし | レビューカーソルの現在位置をテキストの選択またはコピーの開始位置にします。終了位置を指定するまで実行はされません。 |
レビューカーソルの位置まで選択してコピー | NVDA+F10 | NVDA+F10 | なし | 1回押すと、設定された開始位置から、レビューカーソルの現在の位置までのテキストを選択します。テキストカーソルを移動できる場合は選択したテキストに移動します。もう1回押すと、テキストをWindowsクリップボードにコピーします。 |
テキストの選択またはコピー開始位置にレビューカーソルを移動 | NVDA+Shift+F9 | NVDA+Shift+F9 | なし | テキストの選択またはコピーの開始位置にレビューカーソルを移動します。 |
書式とドキュメント情報の報告 | NVDA+Shift+F | NVDA+Shift+F | なし | レビューカーソル位置のテキストの書式とドキュメント情報を報告します。2回押すと書式とドキュメント情報をブラウズモードで表示します。 |
レビューカーソル位置の句読点や記号の報告 | なし | なし | なし | レビューカーソル位置の句読点や記号を報告します。2回押すと記号と読み方をブラウズモードで表示します。 |
注意: テンキー操作を実行するには、NumLockキーがオフになっている必要があります。
デスクトップ配列における基本的なテキストレビューのコマンドは3行3列の格子で覚えるとよいでしょう。上から下に向かって行、単語、文字、左から右に向かって前、現在、次、の順序で並んでいます。 レイアウトは、次のように表現できます。
前の行 | 現在行 | 次の行 |
前の単語 | 現在の単語 | 次の単語 |
前の文字 | 現在の文字 | 次の文字 |
NVDAのレビューコマンドは、レビューモードを切り替えることで、現在のナビゲーターオブジェクト、現在のドキュメント、画面のいずれかの内容をレビューできます。 レビューモードは以前のNVDAにおけるフラットレビューの改良として導入されました。
以下のコマンドでレビューモードを切り替えます:
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | タッチ | 説明 |
---|---|---|---|---|
次のレビューモード | NVDA+テンキー7 | NVDA+PageUp | 2本指上スワイプ | 現在のモードの次の利用可能なレビューモードに切り替えます。 |
前のレビューモード | NVDA+テンキー1 | NVDA+PageDown | 2本指下スワイプ | 現在のモードの前の利用可能なレビューモードに切り替えます。 |
オブジェクトのレビューモードでは、現在のナビゲーターオブジェクトの内容を確認できます。 エディットフィールドなどの基本的なドキュメントでは、オブジェクトに含まれるテキストを確認します。 その他のオブジェクトでは、名前や値を確認できることもあります。
ナビゲーターオブジェクトの場所が、ウェブページなどのブラウズモードのドキュメントのときや、多くのオブジェクトを含む複雑なオフィスドキュメント(Lotus Symphonyなど)のときには、ドキュメントのレビューモードに切り替えることができます。 ドキュメントのレビューモードでは、ドキュメント全体のテキストを確認できます。
レビューモードをオブジェクトからドキュメントに切り替えると、レビューカーソルはそのドキュメントのナビゲーターオブジェクトの位置に設定されます。 レビューコマンドでドキュメントの中を移動すると、ナビゲーターオブジェクトはレビューカーソルの位置にあるオブジェクトに自動的に移動します。
ブラウズモードのドキュメントの中を移動するときには、NVDA はレビューモードを自動的にオブジェクトからドキュメントに切り替えます。
画面のレビューモードでは、現在のアプリの画面に表示されているテキストを確認できます。 この機能は他のWindows用スクリーンリーダーの「スクリーンレビュー」「マウスカーソル」と呼ばれる機能に似ています。
画面レビューモードに切り替えると、現在のナビゲーターオブジェクトの画面上の位置にレビューカーソルが設定されます。 レビューコマンドで画面の中を移動すると、ナビゲーターオブジェクトはレビューカーソルの画面位置にある最も階層の深いオブジェクトに自動的に設定されます。
新しいアプリにおいては、NVDA で画面上のテキストの一部またはすべてが確認できないことがあります。これは画面表示に使われている技術が現在のNVDAでは対応できないためです。
NVDAは初期設定の場合、マウスカーソルを動かすと、マウスカーソルの直下にあるテキストをその移動に応じて報告します。 サポートされている場合、テキストを段落単位で読むことができますが、一部のコントロールでは1行単位での読み上げしか行えないこともあります。
またNVDAは、 (リストやボタンなどの) マウスカーソルが通過したコントロール項目の種類やオブジェクトの種類を報告することもできます。 この機能は、全盲のNVDAユーザーがテキストだけでは情報が不十分だと感じるときに利用できるかもしれません。
NVDAは、ビープ音の変化によってマウスカーソルが画面上のどこに位置しているかをユーザーに報告する機能を持っています。 音程が高くなることでマウスカーソルが画面上の上に移動していることを表します。 ビープ音が右側または左側に移動することでマウスカーソルの左右への移動を表します (ユーザーがステレオ出力できるスピーカーを使用している場合に有効です) 。
これらの追加機能は初期状態の設定では有効になっていません。 これらの機能を利用したい場合は、NVDA設定ダイアログ → マウスカテゴリから動作を変更してください。
マウスカーソルの移動は、物理的なマウスやトラックパッドで行いますが、NVDAにはマウス関連のコマンドがいくつかあります。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | タッチ | 説明 |
---|---|---|---|---|
左マウスボタンをクリック | テンキースラッシュ | NVDA+開き角カッコ | なし | 左マウスボタンをクリックします。一般的なダブルクリックはこのキーを素早く2回押すことで実行できます。 |
左マウスボタンロック | Shift+テンキースラッシュ | NVDA+Ctrl+開き角カッコ | なし | 左マウスボタンをロックします。もう1回押すとロックを解除します。ドラッグするにはこのキーで左マウスボタンをロックし、マウスを移動するか、マウスカーソル移動用コマンドを実行します。 |
右マウスボタンをクリック | テンキーアスタリスク | NVDA+閉じ角カッコ | タップしてホールド | 右マウスボタンをクリックします。 |
右マウスボタンロック | Shift+テンキーアスタリスク | NVDA+Ctrl+閉じ角カッコ | なし | 右マウスボタンをロックします。もう1回押すとロックを解除します。ドラッグするにはこのキーで右マウスボタンをロックし、マウスを移動するか、マウスカーソル移動用コマンドを実行します。 |
マウスカーソルを現在のナビゲーターオブジェクトに移動 | NVDA+テンキースラッシュ | NVDA+Shift+M | なし | マウスカーソルを現在のナビゲーターオブジェクトおよびレビューカーソルに移動します。 |
マウスカーソル位置のオブジェクトに移動 | NVDA+テンキーアスタリスク | NVDA+Shift+N | なし | ナビゲーターオブジェクトをマウスカーソル位置のオブジェクトに移動します。 |
ウェブページのような、複雑で読み取り専用のドキュメントは、NVDAではブラウズモードを用いて閲覧します。 以下のアプリのドキュメントでブラウズモードが使われます。
Microsoft Word のドキュメントを閲覧する場合にもブラウズモードに切り替えることができます。
ブラウズモードでは、ドキュメントのコンテンツはフラットに表現され、通常のテキストドキュメントと同じように矢印キーを使って移動できます。 このブラウズモードでは、「すべて読み上げ」、「書式の報告」、「テーブル内の移動」といったすべてのNVDAのテキストカーソル用のキーコマンドが使用できます。 ビジュアルハイライト が有効の場合は、現在のレビューカーソル(ブラウズモードのカーソル)の位置を視覚的に目立たせて表示します。 テキストが、リンクなのか見出しなのかといった情報は、移動するごとに報告されます。
ときどき、これらのドキュメント内のコントロールを直接操作しなければならないことがあります。 例えば、編集可能なテキストフィールドやリストでは、文字入力や矢印キーの使用によりコントロールを操作することができます。 このような操作を可能にするにはフォーカスモードに切り替えます。フォーカスモードではほとんどのキー入力をコントロールに直接渡すことができます。 ブラウズモードにおいて、Tabキーやクリックなどで特定のコントロールに移動した場合、既定の設定のNVDAでは、必要に応じて自動的にフォーカスモードに切り替わります。 Tabキーの操作やクリックによって、フォーカスモードが不要な箇所に移動した場合は、自動的にブラウズモードに戻ります。 また、フォーカスモードへの切り替えが必要なコントロール上でEnterやスペースを押した場合もフォーカスモードに変わります。 Esc キーを押すとブラウズモードに戻ります。 手動でフォーカスモードを有効にした場合は、手動で無効にするまではその状態が続きます。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
ブラウズモード/フォーカスモードの切り替え | NVDA+スペース | ブラウズモードとフォーカスモードを切り替えます。 |
フォーカスモードの終了 | Esc | 自動的にフォーカスモードが有効になっていた場合、ブラウズモードに変更します。 |
ブラウズモードドキュメントの更新 | NVDA+F5 | 現在のドキュメントコンテンツを再度読み込みます。 (ドキュメントの一部が欠落しているような場合に有効です。Microsoft Word および Outlook では利用できません) |
検索 | NVDA+Ctrl+F | 入力した文字列を現在のドキュメント内で検索するためにダイアログを開きます。詳細は テキストの検索 を参照してください。 |
次を検索 | NVDA+F3 | 同じ検索文字列でドキュメントの後方に向かって検索します。 |
前を検索 | NVDA+Shift+F3 | 同じ検索文字列でドキュメントの前方に向かって検索します。 |
効率的な操作のために、NVDAにはブラウズモードで特定の要素にジャンプするためのアルファベット1文字の移動コマンドがあります。 以下のコマンドはドキュメントの種類によっては一部利用できないものがあります。
以下のキーを単独で押すと次の要素に移動し、Shiftキーを押しながら押すと前の要素に移動します。
コンテナ要素(内部に要素を含む要素、リストやテーブルなど)の先頭や直後に移動するには:
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
コンテナの先頭に移動 | Shift+コンマ | テキストカーソルがあるコンテナ要素(リストやテーブルなど)の先頭に移動します。 |
コンテナの直後に移動 | コンマ | テキストカーソルがあるコンテナ要素(リストやテーブルなど)の直後の要素に移動します。 |
Gmail, Twitter, Facebook などのWebアプリでは、アルファベットの文字を単独で押す操作をキーボードショートカットとして利用できる場合があります。 このようなキーボードショートカットとNVDAのブラウズモードのカーソルキーの機能を同時に使いたい場合は、1文字ナビゲーションだけを一時的に使わないことができます。 現在のドキュメントで1文字ナビゲーションを使用するか使わないかを切り替えるには NVDA+Shift+スペース を押します。
特定のアプリおよびドキュメントにおいて要素リストを使うと、種別ごとの一覧から要素にアクセスできます。 例えばウェブブラウザーの要素リストではリンク、見出し、フォームフィールド、ボタン、ランドマークの種別を選ぶことができます。 種別はラジオボタンで選択できます。 このダイアログにはフィルターというエディットフィールドもあります。これはページ内の特定の項目を検索するときに使います。 ツリービューで項目を選択したら、ダイアログ内にあるボタンでその項目に移動するか、項目のアクションを実行できます。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
ブラウズモードの要素リスト | NVDA+F7 | 現在のドキュメント内の要素リストを種別ごとに表示します。 |
NVDAの「検索」ダイアログを使うと、現在のドキュメントに含まれるテキストを検索できます。 「探したい文字列を入力してください」というエディットフィールドにテキストを入力します。 「大文字と小文字を区別」チェックボックスをチェックすると、アルファベットの大文字と小文字を区別して検索できます。 例えば「大文字と小文字を区別」をチェックすると "NV Access" を検索対象にして "nv access" を検索対象にしない、といったことができます。 テキストの検索では以下のキー操作を使用します。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
テキストの検索 | NVDA+Ctrl+F | NVDAの検索ダイアログを開きます。 |
下方向に検索 | NVDA+F3 | テキストを下方向に検索します。 |
上方向に検索 | NVDA+Shift+F3 | テキストを上方向に検索します。 |
ページには Oracle Java, HTML5 などの技術を使ったリッチコンテンツ、アプリ、ダイアログが含まれていることがあります。 ブラウズモードでこれらは"埋め込みオブジェクト", "アプリ", "ダイアログ"と報告されます。 1文字ナビゲーションの o と Shift+o でオブジェクトに移動することもできます。 オブジェクトを操作するには、それらの場所で Enter キーを押します。 オブジェクトがアクセシビリティの配慮をしていれば、アプリのようにTabキーでフォーカスを移動でき、アクションの実行もできます。 埋め込みオブジェクトを含んでいる元のページに戻るには以下のキー操作を使用します。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
元のブラウズモードのページに移動 | NVDA+Ctrl+スペース | 現在の埋め込みオブジェクトからフォーカスをはずし、埋め込みオブジェクトを含んでいる元のページに移動します。 |
Design Science の MathPlayer 4 を使うと NVDA で数式の読み上げと対話的なナビゲーションが可能です。 この機能を使うためにはコンピューターに MathPlayer 4 をインストールしてください。 MathPlayer は以下から無料でダウンロードできます: https://www.dessci.com/en/products/mathplayer/ MathPlayer をインストールしたら NVDA を再起動してください。
NVDA は次の種類の数式コンテンツに対応します:
NVDAはドキュメントの読み上げにおいて、これらの対応している数式コンテンツがあれば数式の読み上げを行います。 点字ディスプレイを使用している場合は、点字での数式の出力を行います。
音声を主要な手段として使っている場合は、数式全体をまとめて一度に聞くよりも、数式を細かい部分に分けて、それぞれの部分ごとに確認をするほうがよいでしょう。
ブラウズモードでは、矢印キーで数式コンテンツの中を移動して、エンターキーを押せば、このような部分ごとの確認ができます。
ブラウズモードでない場合は:
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
数式コンテンツの操作 | NVDA+Alt+M | 数式コンテンツの操作を開始します。 |
このコマンドを実行すると MathPlayer のコマンド、例えば矢印キーで数式を部分ごとに確認する、といった操作が可能になります。 例えば、左矢印キーと右矢印キーで数式の中を移動して、分数の分子や分母などの部分に下矢印キーで移動する、といったことができます。 ナビゲーション操作の詳細はMathPlayer のドキュメントを参照してください。
通常のドキュメントの操作に戻るには Esc キーを押してください。
数式コンテンツは、ボタンまたはその他の種類の要素として表示される場合があります。これらの要素に対してアクションを実行すると、その数式に関連するダイアログや詳細情報を表示します。 ボタンまたは数式を含む要素でアクションを実行するには、 Ctrl+Enter キーを押します。
NVDA は情報を点字ディスプレイに表示することができます。 点字ディスプレイにパーキンス式キーボードが備わっている場合は、1級点字または2級点字による入力もできます。 点字出力は 点字ビューアー を使って画面に表示することもできます。点字ビューアーは点字ディスプレイのかわりとしても、点字ディスプレイと同時にも使用できます。
対応している点字ディスプレイ も参照してください。 このセクションでは、それぞれの機種が NVDA の自動検出に対応しているかどうかも説明しています。 点字ディスプレイの設定については NVDA設定ダイアログ → 点字カテゴリを参照してください。
点字ディスプレイにより多くの情報を表示するために、コントロールの種類、状態、ランドマークを以下のように表記します。
表記 | コントロールの種類 |
---|---|
app | アプリ |
art | 記事 |
bqt | 引用 |
btn | ボタン |
drbtn | ドロップダウンボタン |
spnbtn | スピンボタン |
splbtn | スプリットボタン |
tgbtn | トグルボタン |
cap | キャプション |
cbo | コンボボックス |
chk | チェックボックス |
dlg | ダイアログ |
doc | ドキュメント |
edt | 編集可能なテキストフィールド |
pwdedt | パスワードエディット |
embedded | 埋め込みオブジェクト |
enote | エンドノート |
fig | 図 |
fnote | 脚注 |
gra | 画像 |
grp | グループ |
hN | 見出しレベルn 例 h1 h2 |
hlp | ヘルプバルーン |
lmk | ランドマーク |
lnk | リンク |
vlnk | 既読リンク |
lst | リスト |
mnu | メニュー |
mnubar | メニューバー |
mnubtn | メニューボタン |
mnuitem | メニュー項目 |
pnl | パネル |
prgbar | プログレスバー |
bsyind | ビジーインジケーター |
rbtn | ラジオボタン |
scrlbar | スクロールバー |
sect | セクション |
stbar | ステータスバー |
tabctl | タブコントロール |
tbl | テーブル |
cN | テーブルの列番号n 例 c1 c2 |
rN | テーブルの行番号n 例 r1 r2 |
term | ターミナル |
tlbar | ツールバー |
tltip | ツールチップ |
tv | ツリービュー |
tvbtn | ツリービューボタン |
tvitem | ツリービュー項目 |
lv N | ツリービュー項目 階層レベルN |
wnd | ウィンドウ |
⠤⠤⠤⠤⠤ | 区切り線 |
mrkd | マークあり |
以下は状態を表す表記です:
表記 | コントロールの状態 |
---|---|
... | オブジェクトが自動入力候補に対応 |
⢎⣿⡱ | トグルボタンが押されている |
⢎⣀⡱ | トグルボタンが押されていない |
⣏⣿⣹ | チェックボックスがチェック |
⣏⣸⣹ | チェックボックスが一部チェック |
⣏⣀⣹ | チェックボックスがチェックなし |
- | ツリービュー項目が展開 |
+ | ツリービュー項目が折りたたみ |
*** | 保護付きのコントロールまたはドキュメント |
clk | オブジェクトがクリック可能 |
cmnt | コメントあり |
frml | 数式あり |
invalid | 正しくない入力内容 |
ldesc | 詳細説明あり |
mln | 複数行のエディットフィールド |
req | 入力が必須 |
ro | 編集可能なテキストフィールドが読み取り専用 |
sel | オブジェクトが選択中 |
nsel | オブジェクトが選択されていない |
sorted asc | 昇順ソート済 |
sorted desc | 降順ソート済 |
submnu | オブジェクトにポップアップ(通常はサブメニュー)あり |
以下はランドマークを表す表記です:
表記 | ランドマーク |
---|---|
bnnr | バナー |
cinf | コンテンツ情報 |
cmpl | 補足情報 |
form | フォーム |
main | メイン |
navi | ナビゲーション |
srch | 検索 |
rgn | 範囲 |
NVDA は点字キーボードからの1級点字および2級点字の入力に対応しています。 NVDA設定ダイアログ → 点字カテゴリの 入力テーブル で、点字キーボード入力をテキストに変換するためのテーブルを選択できます。
1級点字を使う場合は、入力はそのまま文字として挿入されます。 2級点字を使う場合は、単語に続けてスペースまたは Enter を入力するとテキストが挿入されます。 この変換は入力中の点字だけに対して行います。すでに入力されている文字は対象になりません。 例えば「数符 数字 英字」のように入力して、バックスペースで数字の直後に戻って、さらに続けて別の数字を入力するには、先に数符を入力し直してから数字を入力する必要があります。
7の点を押すと、直前の1マス分の点字または1文字を消去します。 8の点を押すと、点字入力の変換と Enter の入力を行います。 7と8の点を押すと、点字入力の変換だけを行います。スペースや Enter の入力は行いません。
NVDA は点字ディスプレイを使用したキーボードショートカットの入力と、キー入力のエミュレートに対応しています。 このエミュレーションには、点字ディスプレイのキーを直接キー入力に割り当てる方法と、仮想修飾キーを使用する方法の2種類があります。
移動に使う矢印キーやメニューを開くためのAltキーなどは、点字ディスプレイに直接割り当てることができます。 各点字ディスプレイのドライバーには、これらの割り当ての一部があらかじめ備わっています。 これらは 入力ジェスチャーダイアログ から変更や追加ができます。
この方法は、よく使う操作や用途が決まっているキー(Tabなど)には便利ですが、キーボードショートカットに常に同じキー入力の組み合わせを割り当てたくない場合もあります。 修飾キーが押されているときにキー押下をエミュレートできるように、NVDA では、コントロール、Alt、Shift、Windows、およびNVDAキーを切り替えるコマンドと、これらの組み合わせのコマンドがいくつか提供されています。 これらのトグルを使用するには、最初に押したい修飾キーのコマンド(または一連のコマンド)を押します。 次に入力したいキーボードショートカットに含まれる文字を入力します。 例えば Ctrl+F を作るには「コントロールキーのトグル」に続いて f を押します。 また Ctrl+Alt+T を作るには「コントロールキーのトグル」「Altキーのトグル」を(順序は逆でもかまいません)押して、続いて t を押します。または、「コントロールキーと Alt キーのトグル」に続いて t を押します。
誤って修飾キーをトグルした場合は、同じトグルを再度実行すると修飾キーが削除されます。
縮約点字で入力する場合、この修飾トグルキーを使用すると「7の点+8の点」を押したかのように入力が変換されます。 さらに、エミュレートされたキー入力は、修飾キーが押される前に入力された点字を反映することができません。 つまり、数符を使用する点字入力テーブルで Alt+2 を入力するには、最初に Alt を切り替えてから数符を入力する必要があります。
NVDA は全盲あるいは視覚に障害のある人を主な対象として開発されており、主に音声や点字ディスプレイによる PC の操作を想定しています。しかし、画面の表示を見やすくしたり隠したりする機能も NVDA には備わっています。 NVDA ではこれらの視覚的な補助の機能は、ビジョン拡張プロバイダーと呼ばれます。
NVDA には標準で、以下に紹介するビジョン拡張プロバイダーが備わっています。 さらに NVDA アドオン によってビジョン拡張プロバイダーを追加できます。
NVDA のビジョンの設定は、NVDA 設定 ダイアログの ビジョン カテゴリから行うことができます。
ビジュアルハイライトは フォーカス、 ナビゲーターオブジェクト および ブラウズモード の現在の位置を知るために役立ちます。 これらの位置は、以下のように色がついた長方形の枠で囲んで示します。
NVDA 設定 ダイアログの ビジョン カテゴリにおいて、ビジュアルハイライトを有効にすると、さらにフォーカス、ナビゲーターオブジェクト、ブラウズモードのカーソルのそれぞれのハイライトを有効または無効に設定できます。
全盲あるいは視覚に障害のある人は画面を見ることができない、画面を見る必要がない場合があります。 さらに、自分の肩越しに他人が画面をのぞき見しているかどうかを確認できないこともあります。 このような時に役立つのが、画面を完全に黒くするスクリーンカーテンという機能です。
スクリーンカーテンを有効にする設定は NVDA 設定 ダイアログの ビジョン カテゴリにあります。
スクリーンカーテンを有効にすると、文字認識の実行やスクリーンショットの撮影など、画面に表示される内容を直接扱う作業は行えません。
Windows の新しいバージョンで Windows 拡大鏡 API が変更されたことに対応するため、スクリーンカーテンが更新されました。 Windows 10 21H2 (10.0.19044) 以降でスクリーンカーテンを使う場合は NVDA 2021.2 以降が必要です。 セキュリティを確保するため、新しいバージョンの Windows では、スクリーンカーテンによって画面が完全に黒くなるときには、確認の画面が表示されます。
コンテンツの制作者がスクリーンリーダー利用者に対して十分な情報を提供していない場合には、画像認識が利用できます。 NVDA は Windows 10 以降に内蔵された文字認識エンジン(OCR)に対応しています。 そのほかの画像認識エンジンは NVDA アドオンとしての提供が可能です。
画像認識コマンドを実行すると、NVDA は現在のナビゲーターオブジェクトの画像からその内容を認識します。 既定の設定では、ナビゲーターオブジェクトはシステムフォーカスまたはブラウズモードのカーソルに追従するので、まず認識したい場所にシステムフォーカスまたはブラウズモードのカーソルを移動します。 例えば、ブラウズモードカーソルで画像に移動して認識を実行すれば、その画像が認識されます。 しかし、オブジェクトナビゲーションで認識対象を選ぶこともできます。例えば、アプリのウィンドウ全体を認識の対象にしたい場合などです。
認識が完了すると、認識結果がブラウズモードのドキュメントとして同じ場所に置かれます。その内容は矢印キーなどを使って読み取ることができます。 Enter キーまたはスペースキーを押すと、カーソル位置のテキストで既定のアクションが実行されます。これは通常のマウスクリックに相当する操作です。 Esc キーを押すと認識結果のドキュメントは消去されます。
Windows 10 以降は多くの言語に対応した文字認識エンジンを内蔵しています。 NVDA はこのエンジンを使って画像やアクセシブルでないアプリに含まれるテキストを認識できます。
NVDA設定ダイアログ → Windows 文字認識カテゴリ で、文字認識に使う言語を選ぶことができます。 追加の言語をインストールするには Windows のスタートウィンドウから「設定」「時刻と言語」「地域と言語」を選び、「言語を追加する」を実行します。
Windows 10 文字認識は、NVDA のビジョン設定または外部の視覚的な支援技術と互換性がない場合があります。文字認識を行う前に、これらの視覚補助を無効にする必要があります。
Windows 文字認識で現在のナビゲーターオブジェクトの画像を認識するには NVDA+R を押します。
NVDAは、特定のタスクを簡単に実行するために、あるいは、スクリーンリーダーに配慮した操作方法がない機能を使えるようにするために、アプリごとに特別な機能を提供しています。
Microsoft Word でテーブルの中を移動する場合に、NVDA は行や列の見出しを必要に応じて自動的に報告することができます。 この機能を使うためには、まずNVDA設定ダイアログ → 書式とドキュメント情報カテゴリ「テーブル情報」で「テーブル」および「行と列の見出し」にチェックをします。 次に、テーブルのどの行または列が見出しなのかを NVDA に指示します。 見出しを含む行または列の最初のセルに移動して、以下のコマンドを実行してください:
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
列見出しの設定 | NVDA+Shift+C | 1回押すと現在の行を列見出しの行として設定します。この行の下で列を移動すると自動的にこの列見出しが報告されます。2回続けて押すと設定をクリアします。 |
行見出しの設定 | NVDA+Shift+R | 1回押すと現在の列を行見出しの列として設定します。この列の右で行を移動すると自動的にこの行見出しが報告されます。2回続けて押すと設定をクリアします。 |
この設定はドキュメントのブックマークとして JAWS など他のスクリーンリーダーと互換性のある形式で保存されます。 つまり、他のスクリーンリーダーのユーザーがこのファイルを開いたときにも、行や列の見出しは自動的に報告されます。
ウェブブラウザーと同じように、Microsoft Word ではブラウズモードに切り替えて1文字ナビゲーションや要素リストなどの機能を使うことができます。 Microsoft Word でブラウズモードに切り替えるには NVDA+スペース を押します。 ブラウズモードと1文字ナビゲーションの詳しい説明は ブラウズモード をお読みください。
Microsoft Word で要素リストを開くにはブラウズモードに切り替えて NVDA+F7 を押します。 要素リストでは見出し、リンク、コメント(変更履歴を含む)、文章校正(スペルミス)の一覧が利用できます。
テキストカーソルの位置のテキストについているコメントを報告するには NVDA+Alt+C を押します。 ドキュメントのすべてのコメントと変更履歴の一覧は NVDA の要素リストの種別「コメント」から利用できます。
Excel ワークシートの中の移動中に、行や列の見出しを必要に応じて自動的に報告させることができます。 この機能を使うためには、まずNVDA設定ダイアログ → 書式とドキュメント情報カテゴリ「テーブル情報」で「テーブル」および「行と列の見出し」にチェックをします。 次に、どの行または列が見出しなのかを NVDA に指示します。 見出しを含む行または列の最初のセルに移動して、以下のコマンドを実行してください:
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
列見出しの設定 | NVDA+Shift+C | 1回押すと現在の行を列見出しの行として設定します。この行の下で列を移動すると自動的にこの列見出しが報告されます。2回続けて押すと設定をクリアします。 |
行見出しの設定 | NVDA+Shift+R | 1回押すと現在の列を行見出しの列として設定します。この列の右で行を移動すると自動的にこの行見出しが報告されます。2回続けて押すと設定をクリアします。 |
この設定はワークブックのセル範囲として JAWS など他のスクリーンリーダーと互換性のある形式で保存されます。 つまり、他のスクリーンリーダーのユーザーがこのワークブックを開いたときにも、行や列の見出しは自動的に報告されます。
ウェブブラウザーと同じように Microsoft Excel では要素リストが利用できます。要素リストを使うといろいろな種別の情報の一覧や操作ができます。 Excel で要素リストを利用するには NVDA+F7 を押します。 要素リストで利用できる情報の種別は以下のとおりです:
フォーカス位置のセルにあるメモを報告するには NVDA+Alt+C を押します。 Microsoft Office 2016, 365 およびそれ以降のバージョンでは、Microsoft Excel の従来のコメント機能はメモ機能という名前になりました。 ワークシートのすべてのメモの一覧は NVDA+F7 で開く要素リストの中にあります。
NVDA は特定のノートを追加または編集するためのダイアログを表示することもできます。 アクセシビリティの制約により、NVDA は Microsoft Excel の本来のノート編集領域とは異なる表示を行います。しかし、ダイアログを開くためのキー操作は Microsoft Excel と共通です。つまり、NVDA が実行されていなくてもキー操作は同じです。 ノートを追加または編集するには、セルにフォーカスを移動して Shift+F2 を押します。
このキー操作は NVDA の入力ジェスチャーのダイアログには表示されず、変更もできません。
注意: ワークシートのセルのコンテキストメニューからも Microsoft Excel のノート編集を開くことができます。 ただし、これは NVDA 独自のノート編集ダイアログを開きません。この方法で開くノート編集領域はアクセシブルではありません。
Microsoft Office 2016, 365 およびそれ以降のバージョンでは、新しいスタイルのコメントのダイアログが導入されました。 このダイアログはアクセシブルです。また、コメントへの返信などの機能が追加されています。 これはセルのコンテクストメニューから開くことができます。 新しいスタイルのコメントダイアログでセルに追加したコメントは、メモ機能と関係がありません。
ワークブックが保護されている場合は、編集がロックされているセルにフォーカスを移動できないことがあります。 保護されたセルに移動するには NVDA+スペース でブラウズモードに切り替えてください。矢印キーなど Excel の標準的な移動コマンドで現在のワークシートのすべてのセルに移動できるようになります。
Excel のワークシートにはフォームフィールドが含まれる場合があります。 要素リストまたは1文字ナビゲーションの F および Shift+F でフォームフィールドに移動できます。 ブラウズモードでフォームフィールドに移動し Enter またはスペースを押すと、そのコントロールの種類に応じて、アクティブ化またはフォーカスモードへの切り替えが行われます。 ブラウズモードと1文字ナビゲーションの詳細はブラウズモードを参照してください。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
発表者ノート読み上げの切り替え | Ctrl+Shift+S | スライドショー実行中に、発表者用ノートとスライド内容を切り替えます。これはNVDAの読み上げだけを切り替えるもので、スクリーンに表示する内容は切り替えません。 |
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
残り時間の報告 | Ctrl+Shift+R | 現在再生中のトラックがある場合、その残り時間を報告します。 |
経過時間の報告 | Ctrl+Shift+E | 現在再生中のトラックがある場合、その経過時間を報告します。 |
合計再生時間の報告 | Ctrl+Shift+T | 現在再生中のトラックがある場合、その合計再生時間を報告します。 |
注意:これらのショートカットはステータス行の書式が既定の設定の場合のみ有効です。
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
最新のメッセージの報告 | NVDA+Ctrl+1-4 | 最新のメッセージの中から、押された数字に該当するメッセージを報告します。例えば、NVDA+Ctrl+2は、2番目に新しいメッセージを報告します。 |
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
コメントウィンドウの報告 | Ctrl+Shift+C | コメントウィンドウ内のすべてのコメントを報告します。 |
翻訳者への注記の報告 | Ctrl+Shift+A | 翻訳者への注記を報告します。 |
NVDA は Amazon Kindle for PC での電子書籍の読み上げとナビゲーションに対応しています。 この機能は「スクリーンリーダー対応」として制作された Kindle 電子書籍で有効です。それぞれの電子書籍の詳細ページで対応状況を確認してください。(訳注: この機能は英語の Kindle 電子書籍で確認できます。独自の音声エンジンを使う Kindle for PC の「読み上げ機能」は、スクリーンリーダー対応の日本語 Kindle 電子書籍で利用できます。)
電子書籍の読み上げにはブラウズモードを使います。 電子書籍を開いたり、書籍の内容部分にフォーカスを移動したりすると、ブラウズモードに自動的に切り替わります。 カーソルの移動や「すべて読み上げ」の実行において、ページの移動は必要に応じて自動的に行われます。 PageDown キーで次のページに進みます。PageUp キーで前のページに戻ります。
1文字ナビゲーションはリンクと画像のみ有効です。ただし現在のページの中でしか移動できません。 リンクへの移動には脚注も含まれます。
アクセシブルな数式を含む書籍では、数式の読み上げと対話的なナビゲーションが可能です。 詳細は 数式の読み上げ を参照してください。
Kindleでは、辞書の検索、メモやハイライトの追加、テキストのクリップボードへのコピー、Webの検索など、選択したテキストについてさまざまな機能を実行できます。 これらを行うには、まずブラウズモードで通常どおりにテキストを選択します。例えばShiftキーとカーソルキーが使用できます。 テキストを選択したら、アプリケーションキーまたは Shift+F10 を押します。選択されたテキストに対して使用可能なオプションが表示されます。 テキストを選択せずにこの操作を行うと、カーソル位置の単語に対するオプションが表示されます。
単語またはテキストのパッセージに関するメモを追加できます。 これを行うには、まず対象のテキストを選択し、前述の操作でオプションを表示します。 次に「メモを追加」を選択します。
ブラウズモードにおいては、NVDA はメモをコメントとして扱います。
メモの表示、編集、削除を行うには:
登録済み書籍のテーブルビューにて:
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
開く | Enter | 選択中の書籍を開く |
コンテクストメニュー | アプリケーション | 選択中の書籍のコンテクストメニューを開く |
NVDA は Windows コンソールに対応しています。これはコマンドプロンプト、PowerShell、Windows Subsystem for Linux で使われています。 コンソールのウィンドウの大きさは固定で、通常は出力を保存するバッファーの中の、わずかな行数だけを表示します。 ウィンドウの下に新しいテキストが出力されると、内容はスクロールされ、ウィンドウの上に表示されていた過去のテキストは見えなくなります。 表示されなくなったテキストは、NVDA のテキストレビューでは読むことができません。 そのため、過去に表示されていたテキストを読むためには、まずコンソールのスクロール位置を変える必要があります。 以下は Windows コンソールの標準的なキーボードショートカットです。これらは NVDA で テキストのレビュー をする場合に役立ちます:
名称 | キー | 説明 |
---|---|---|
スクロールして戻る | Ctrl+上矢印 | コンソールのスクロール位置を上に移動します。過去のテキストが再び表示されます。 |
スクロールして進む | Ctrl+下矢印 | コンソールのスクロール位置を下に移動します。新しいテキストが再び表示されます。 |
スクロールして一番上に戻る | Ctrl+Home | コンソールのスクロール位置をバッファーの最初に移動します。 |
スクロールして一番下に進む | Ctrl+End | コンソールのスクロール位置をバッファーの最後に移動します。 |
NVDAメニューの設定サブメニューからダイアログを開くことで、ほとんどの設定を変更できます。 多くの設定はNVDA設定ダイアログにまとめられています。 すべてのダイアログでは、OKボタンを押すことで変更が確定されます。 変更をキャンセルするにはキャンセルボタンを押すか Esc キーを押します。 ダイアログを閉じなくても「適用」ボタンを押すことで変更が確定する場合もあります。 いくつかの設定は、ショートカットキーを用いて変更することもできます。ショートカットキーの操作は以下のそれぞれの項目で説明します。
NVDA設定ダイアログではいろいろな設定を変更できます。 このダイアログの設定はいくつかのカテゴリに分かれています。 カテゴリを選択すると、そのカテゴリに関する設定がダイアログに表示されます。 適用ボタンを押すと、変更が適用されますが、ダイアログはそのまま表示されます。 変更を適用してNVDA設定ダイアログを閉じるには、OKボタンを押します。
設定のカテゴリの中は、特定のショートカットキーで直接呼び出せるものもあります。 この場合、ショートカットキーを押すと、そのカテゴリが選択された状態でNVDA設定ダイアログを表示します。 既定の設定では、一部のカテゴリだけにショートカットキーが割り当てられています。 ショートカットキーの割り当てられていないカテゴリには、入力ジェスチャーのダイアログでキーボードやタッチジェスチャーを追加できます。
NVDA設定ダイアログには以下のカテゴリがあります。
NVDA設定ダイアログの一般カテゴリでは、インターフェイスの言語や、更新の確認など、NVDA の全体的な動作の設定をおこないます。 このカテゴリには以下の項目があります。
NVDAのユーザーインターフェイスやメッセージをどの言語で表示させるかを選択できるコンボボックスです。 多くの言語が選択できますが、既定のオプションは「既定の言語」です。 このオプションが選択されていると、NVDAはユーザーが使用しているWindowsの既定の言語を使用します。
言語設定を変更したい場合は、NVDAを再起動しなければなりません。 確認ダイアログが表示されるので、今すぐ新しい言語を使用する場合には「今すぐ再起動」を選択します。あとで新しい言語を使用する場合には「あとで再起動」を選択しますが、この場合は、設定を保存する必要があります。つまりNVDAメニューの「設定情報の保存」を実行するか、NVDA設定の「NVDAの終了時に設定情報を保存」オプションを有効にします。
このオプションはチェックボックスで、チェックされている場合はNVDA終了時に現在の設定情報が自動的に保存されます。
このオプションはチェックボックスで、NVDA終了前に終了オプションのダイアログを表示させるかどうかを選択できます。 チェックされている場合、NVDAを終了しようとしたときに、終了、再起動、アドオンを無効化して再起動、のオプションを選択するダイアログが表示されます。 チェックなしの場合、NVDAはすぐに終了します。
このオプションはチェックボックスで、チェックされている場合にはNVDAの起動と終了の効果音を再生します。
これはコンボボックスで、NVDAがどの程度の実行記録を行うかを設定します。 一般的には、冗長なログ記録は不要なので、ユーザーはこの設定を変更すべきではありません。 バグ報告で情報を提供したい場合、またはログ記録を完全に有効または無効にしたい場合は、この設定が役立つかも知れません。
利用可能なログ記録レベルは次のとおりです。
チェックされている場合、NVDAはWindowsへのサインイン後に自動的に開始されます。 このオプションはインストールされたNVDAでのみ有効です。
もしユーザー名とパスワードを指定してWindowsにサインインしている場合、このチェックボックスをチェックすると、NVDAをWindows起動時のサインイン画面で自動的に開始できます。 このオプションはインストールされたNVDAでのみ有効です。
このボタンを押すと、現在保存されているNVDAのユーザー設定をNVDAのシステムフォルダーにコピーします。この設定は、サインインやユーザーアクセスコントロール (UAC) 、その他のセキュアデスクトップにおけるNVDAで利用されます。 すべての設定を確実にコピーするため、事前にNVDA+Ctrl+CまたはNVDAメニュー内の設定情報の保存を実行してください。 このオプションはインストールされたNVDAでのみ有効です。
このチェックボックスをチェックすると、NVDAは新しいバージョンが入手できるかどうかを自動的に確認し、それを通知します。 NVDAメニュー「ヘルプ」の「更新を確認」を使って手動で更新を確認することもできます。 更新を確認するときには、NVDA は利用できる更新を正しく判断するために、ある決められた情報を更新サーバーに送る必要があります。 以下は必ず更新サーバーに送信される情報です:
このチェックボックスをチェックすると、更新チェックを通じて NVDA の使用状況を NV Access に送信します。そして、例えばオペレーティングシステムやユーザーの国によってNVDAのユーザー数を比較するなど、詳しい統計を行います。 IP アドレスは更新チェック時にユーザーの国を判断するために使われますが、この情報は保存されません。 必ず更新サーバーに送信される前述の情報に加えて、このチェックボックスをチェックすると、以下の情報が送信されます:
この情報は、NV Access が将来の NVDA 開発における課題の優先順位を決めるために役立ちます。
このチェックボックスをチェックすると、NVDA を起動したときに保留中の更新があれば実行するかどうか確認します。 保留中の更新は、NVDA の終了ダイアログ、NVDA メニュー、または「ヘルプ」メニューの「更新の確認」からも実行できます。
NVDA設定ダイアログの音声カテゴリでは、音声エンジンの選択と、その音声での読み上げに関するオプションが変更できます。 どこからでも簡単に音声設定を変更する方法については、簡単音声設定のセクションを参照してください。
音声カテゴリには以下の項目があります。
音声カテゴリの最初の項目には「変更する」ボタンがあります。このボタンを押すと音声エンジンの選択ダイアログが開きます。このダイアログでは利用可能な音声エンジンと出力デバイスを選ぶことができます。 このダイアログはNVDA設定ダイアログの上に表示されます。 音声エンジンの選択ダイアログで OK またはキャンセルを実行すると、NVDA設定ダイアログにフォーカスが戻ります。
音声コンボボックスは、現在選択されている音声エンジンで利用できる音声の一覧です。 矢印キーを使ってすべての音声の種類を聞くことができます。 リスト項目を上に移動するには、左矢印または上矢印を押します。リスト項目を下に移動するには、右矢印または下矢印を押します。
NVDAに同梱されている eSpeak NG では、このコンボボックスで声色を選択できます。 eSpeak NG では音声は言語の違いに対応し、声色は声の違いに対応します。 声色によっては男性の声に聞こえたり、女性の声に聞こえたりします。蛙のような声もあります。 サードパーティの音声エンジンを使用している場合、選択した音声でサポートされている場合は、この値を変更できます。
このオプションで音声の速さを変更できます。 0から100の間を移動するスライダーで、0はもっとも遅く100はもっとも速い値を示します。
現在の音声エンジンでサポートされている場合に、このオプションを有効にすると、音声の速さを大幅に速くできます。
このオプションで音声の高さを変更できます。 0から100の間を移動するスライダーで、0は最も低く、100はもっとも高い値を示します。
このオプションは0から100の間を移動するスライダーで、0がもっとも低く、100がもっとも高い値を示します。
このオプションはスライダーで、音声エンジンがどれだけの抑揚で話すかを設定できます (なお、現在このオプションに対応しているのは eSpeak NG だけです) 。
このチェックボックスで、読み上げようとしているテキストに言語の指定がある場合、NVDAが音声エンジンの言語を自動的に切り替えるかどうかを選択できます。 このオプションは初期状態でチェックされています。
自動言語切り替えがチェックされている場合、このチェックボックスで、言語だけでなく、方言を自動的に切り替えるかどうかを選択できます。 例えば、アメリカ英語の音声を使用中でドキュメントの一部にイギリス英語が指定されていた場合、この機能は音声合成のアクセントを切り替えます。 このオプションは初期状態ではチェックなしです。
キー: NVDA+P
このオプションでは、句読点および記号を単語として読み上げる際のレベルを変更できます。 もし「すべて」が選択されていれば、すべての記号が単語として読み上げられます。 このオプションは現在使用中の音声エンジンだけでなく、すべての音声エンジンに対して有効です。
初期状態では、句読点/記号読み辞書と文字説明辞書を、音声エンジンの現在の言語に合わせて切り替えます。 特定の音声エンジンや話者を使っていて、句読点/記号読み辞書が不適切に切り替わってしまう場合などには、このオプションを無効にすれば、一般設定で指定された言語で記号と文字の説明が行われます。
このチェックボックスをチェックすると、NVDAは文字や記号の読み上げに使うデータを拡張します。 追加されるのは 共通ロケールデータリポジトリ として Unicode コンソーシアム が提供する辞書です。この辞書は絵文字などの記号の説明を多く含んでいます。 NVDA にこのデータに基づく絵文字の読み上げをさせたい場合は、このオプションをチェックします。 音声エンジンに絵文字の説明を読み上げる機能が備わっている場合には、このオプションをチェックなしにしたほうがよいかも知れません。
句読点と記号の読み上げ辞書にユーザーが追加した文字説明は、NVDAのユーザー設定に保存されます。 つまり、このオプションの選択に関わらず、ユーザーがある絵文字に文字説明を追加した場合は、その文字説明が使用されます。 記号の説明の追加、修正、削除などはNVDAの句読点/記号読み辞書設定ダイアログで行うことができます。
NVDA設定ダイアログを開かないでこのオプションを切り替えたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログ で操作をカスタマイズしてください。
このエディットフィールドでは大文字を読み上げる際の高さの変化率を指定します。 値はパーセントで指定し、負の値を指定すると大文字の高さは小文字よりも低くなりますし、正の値を指定すると高くなります。 高さを変更したくない場合は、0を指定してください。 通常 NVDA は大文字を少し高い音声で読み上げます。しかし、音声エンジンによってはこの機能は動作しません。 大文字のピッチ変更率が動作しない場合は、大文字の前に大文字と読む や 大文字にビープ音をつける の利用を検討してください。
この設定はチェックボックスで、チェックされている場合はNVDAに大文字の前に"大文字"と読むように指示します。
このチェックボックスがチェックされていると、NVDAは大文字で書かれた文字を検出するたびに小さなビープ音を鳴らします。
1文字で構成されているような単語がありますが、その発音は文字自身が個々の文字として発音されるか、単語として発音されるかによって異なります。 例えば英語では、"a"は文字でもあり単語でもあります。それぞれの発音は同じではありません。 このオプションにより、もし音声エンジンがサポートしている場合は、これらのふたつの場合を区別することができます。 ほとんどの音声エンジンでこの機能はサポートされています。
一般的に、このチェックボックスはチェックしておくべきです。 しかしながら、Microsoft Speech API用の音声エンジンの中にはこの機能を正確に実装していないものがあり、この機能が有効な時に奇妙な動作をすることがあります。 個々の文字の発音に問題がある場合は、このチェックボックスをチェックなしにしてください。
NVDA設定ダイアログの音声カテゴリで、音声エンジンの「変更する」ボタンを押すと、音声エンジンダイアログが表示されます。このダイアログでは、NVDAが読み上げに使用する音声エンジンを選択できます。 音声エンジンを選択してOKボタンを押すと、NVDAは選択された音声エンジンを読み込みます。 もし音声エンジンの読み込みに失敗した場合、NVDAはメッセージでそれを報告し、前に使用していた音声エンジンを使用します。
このオプションでは、NVDAが音声出力に使用する音声エンジンを選択できます。
NVDAでサポートされている音声エンジンの一覧は、サポートされている音声エンジンセクションを参照してください。
このリストには「音声なし」という特別な項目があります。これによりNVDAを音声出力なしで使用できます。 この項目は、NVDAを点字出力のみで使用する場合や、晴眼者がNVDAのスピーチビューアーだけを使用する場合に役立つでしょう。
このオプションでは、NVDAが選択された音声エンジンを使って読み上げを出力するサウンドデバイスを選択できます。
キー: NVDA+Shift+D
Windows 8 以降では、NVDA の音声やサウンドの出力のときに限って、またはNVDAを実行している間ずっと、他のアプリの音量を低くすることができます。
このオプションはインストールされた NVDA のみで有効です。 NVDA のポータブル版やインストーラーでは音のダッキングは利用できません。
NVDA設定ダイアログを開くことなく、簡単に音声に関する項目を変更したい場合、NVDA起動中であればどこからでも使用できるいくつかの音声に関するコマンドがあります。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 説明 |
---|---|---|---|
次の音声設定に移動 | NVDA+Ctrl+右矢印 | NVDA+Shift+Ctrl+右矢印 | 現在の項目の次にある音声設定項目に移動します。最後まで移動した場合は最初の設定項目に戻ります。 |
前の音声設定に移動 | NVDA+Ctrl+左矢印 | NVDA+Shift+Ctrl+左矢印 | 現在の項目より前にある音声設定項目に移動します。最初まで移動した場合は最後の設定項目に戻ります。 |
現在の音声設定を増加 | NVDA+Ctrl+上矢印 | NVDA+Shift+Ctrl+上矢印 | 現在アクティブな音声設定の値を増加します。例えば、速さを増加したり、次の音声を選択したり、音量を上げたりします。 |
現在の音声設定を減少 | NVDA+Ctrl+下矢印 | NVDA+Shift+Ctrl+下矢印 | 現在アクティブな音声設定の値を減少します。例えば、速度を減少したり、前の音声を選択したり、音量を下げたりします。 |
NVDA設定ダイアログの点字カテゴリでは、点字の入力や出力についての設定ができます。 このカテゴリには以下の項目があります。
NVDA設定ダイアログの点字カテゴリにある「変更する」ボタンを押すと、点字ディスプレイの選択ダイアログが開きます。このダイアログで使用する点字ディスプレイを選択できます。 このダイアログはNVDA設定ダイアログの上に表示されます。 点字ディスプレイの選択ダイアログで OK またはキャンセルを実行すると、NVDA設定ダイアログにフォーカスが戻ります。
次のオプションは点字出力テーブルを選択するコンボボックスです。 このコンボボックスでは、言語、点訳規則、グレードを点字変換テーブルによって選択できます。 選択されたテーブルは、テキストを点字ディスプレイの出力に変換するために使われます。 リストの中のテーブル項目は矢印キーで移動できます。
出力テーブルの次のオプションは、点字入力テーブルを選択するコンボボックスです。 点字ディスプレイのパーキンス型キーで入力された点字を入力文字に変換するときにこの入力テーブルが使われます。 リストの中の項目は矢印キーで移動できます。
このオプションは、お使いの点字ディスプレイがパーキンス型キーを備えていて、機器のドライバーが入力に対応している場合のみ有効です。 パーキンス型キーを備えているディスプレイであってもドライバーが文字入力に対応していない場合は サポートされている点字ディスプレイ で説明します。
このオプションをチェックすると、カーソル位置の単語を、出力テーブルの点字ではなくコンピューター点字(NABCC)として表示します。
このオプションをチェックすると、点字ディスプレイにカーソルを表示します。 このオプションはテキストカーソルとレビューカーソルに影響しますが、選択範囲の表示には影響しません。
このオプションをチェックすると、点字ディスプレイのカーソルが点滅します。 チェックなしの場合は、点字ディスプレイのカーソルは常に点が上がった状態になります。 なお、選択範囲は点滅しない7と8の点で常に表されます。
このオプションは数値フィールドで、カーソルの点滅速度をミリ秒単位で変更できます。
このオプションによって点字表示がフォーカスに追従している場合の点字カーソルの形(点のパターン)を変更できます。 なお、選択範囲は点滅しない7と8の点で常に表されます。
このオプションによって点字表示がレビューカーソルに追従している場合の点字カーソルの形(点のパターン)を変更できます。 なお、選択範囲は点滅しない7と8の点で常に表されます。
このコンボボックスによって、NVDA が点字メッセージを表示するかどうかの選択、および点字メッセージが自動的に消えるタイミングの選択ができます。
このオプションは数値フィールドで、NVDA のメッセージを点字ディスプレイ上に何秒間表示するかを制御できます。 点字ディスプレイのタッチカーソルを押すと NVDA のメッセージ表示は終了します。そのメッセージを表示する引き金となったキーをもう1回押すと、メッセージは再表示されます。 このオプションは「メッセージの表示」が「タイムアウトで表示を終了」の場合にだけ表示されます。
キー: NVDA+Ctrl+T
このオプションでは、点字表示がフォーカスとテキストカーソル、ナビゲーターオブジェクトとレビューカーソル、あるいはその両方に追従するかどうかを変更できます。 「自動」を選択すると、初期状態では点字表示はフォーカス追従になります。 ユーザーの操作によってナビゲーターオブジェクトやレビューカーソルが移動したときには、点字表示は、再びシステムフォーカスやテキストカーソルが移動するまで、一時的にレビュー追従になります。 「フォーカス」を選択すると、点字表示はフォーカスとテキストカーソルだけ追従します。 この場合、オブジェクトナビゲーションにおける NVDA のナビゲーターオブジェクトや、レビューにおけるレビューカーソルには点字は追従しません。 「レビュー」を選択すると、点字表示はオブジェクトナビゲーションとテキストのレビューに追従します。 この場合、点字はシステムフォーカスやテキストカーソルには追従しません。
チェックされている場合、点字は行ごとではなく段落ごとに表示されます。 また、次および前の行への移動コマンドも段落ごとに移動するようになります。 これにより、それぞれの行末に到達した場合で、より多くのテキストがディスプレイにフィットする際、スクロールする必要がなくなります。 これは、より多くのテキストを早く読みたい時に有効です。 この機能は初期状態では無効化されています。
チェックすると、単語が長すぎて点字ディスプレイの表示に最後まで入りきらないような場合に、単語が切れないようにします。 入りきらない単語はその行に表示されず、点字ディスプレイの残りの部分は空白で埋められます。 表示をスクロールすると、単語全体が表示されます。 このような処理はワードラップと呼ばれています。 ひとつの単語が単独で点字ディスプレイの表示の幅を超えてしまうような場合は、その単語は末尾が欠けた表示になります。
チェックなしにすると、点字ディスプレイの表示は行末まで有効に活用できますが、単語の末尾が欠けた表示になります。 スクロールすると欠けていた部分が表示されます。
このチェックボックスをチェックすると、単語の読み取りが自然になりますが、頻繁にスクロールを使う必要があります。
このオプションで、フォーカスの前後の情報を点字ディスプレイにどのように表示するかを選択できます。 フォーカスの前後の情報とは、ここではオブジェクトの親子・兄弟の階層構造を意味しています。 例えば、リスト項目にフォーカスが移動したときに、そのリスト項目はリストという親オブジェクトに含まれています。 そのリストというオブジェクトの親オブジェクトはダイアログかもしれません。 NVDA におけるオブジェクトの階層構造については オブジェクトナビゲーション も参照してください。
「変化したら表示」を選ぶと、 NVDA はフォーカスの前後に関する情報をできるだけ多く点字ディスプレイに表示します。ただし、表示されるのは変化のあった情報に限ります。 先ほどの例では、リストにフォーカスが移動したときには、リストに含まれるリスト項目も点字ディスプレイに表示されます。 点字ディスプレイに十分な広さがあれば、そのリスト項目がリストの一部であることも示されます。 矢印キーでリストの中を移動しているあいだは、点字ディスプレイにはリスト全体が表示されます。 他のリスト項目にフォーカスを移動すると、点字ディスプレイには選択されたリスト項目だけが表示されます。 もう一度フォーカスの前後の情報を確認するには(例えば現在位置の親オブジェクトはリスト、そのリストのさらに親オブジェクトはダイアログ、のように)点字ディスプレイをスクロールして戻します。
「常に表示」を選ぶと、NVDA はフォーカスの前後に関する情報をできるだけ多く点字ディスプレイに表示します。変化のない情報も表示され続けます。 この設定の利点は、点字ディスプレイに常に多くの情報を表示できることです。 欠点としては、点字ディスプレイにおいてフォーカスの表示が始まる場所が頻繁に変化してしまいます。 例えば、項目数の多いリストを流し読みしたい場合に、リスト項目の開始場所を見つけるために指を動かし続ける必要があります。 NVDA 2017.2 以前はこの設定と同じ仕様でした。
「スクロールして戻ったら表示」を選ぶと、NVDA はフォーカスの前後に関する情報を通常は表示しません。 先ほどの例では、NVDA はフォーカスがあるリスト項目だけを表示します。 フォーカスの前後の情報を確認するには(例えば現在位置の親オブジェクトはリスト、そのリストのさらに親オブジェクトはダイアログ、のように)点字ディスプレイをスクロールして戻します。
NVDA設定ダイアログを開かないでこの設定を切り替えたい場合は 入力ジェスチャーのダイアログ で操作をカスタマイズしてください。
点字ディスプレイの選択ダイアログは、NVDA設定ダイアログの点字カテゴリで「変更する」ボタンを押すと表示されます。NVDAが点字出力に使用する点字ディスプレイを選択できます。 選択した点字ディスプレイを使用するには OK ボタンを押します。 点字ディスプレイドライバーの読み込みでエラーが起きた場合には、メッセージが出力されます。直前に使用されていた点字ディスプレイがある場合は、その点字ディスプレイに設定を戻します。
このコンボボックスにはシステムで利用可能な点字ディスプレイドライバーが表示されます。 項目を移動するには矢印キーを押します。
「自動」は接続された点字ディスプレイを自動的に探す機能です。 「自動」が選択されていて、USB または Bluetooth で接続された点字ディスプレイが検出されたときには、NVDA は自動的にその点字ディスプレイに接続します。
点字なしは、点字ディスプレイを使用しないことを意味します。
サポートされている点字ディスプレイの一覧と、各機種の自動検出への対応状況については、サポートされている点字ディスプレイセクションを参照してください。
このオプションが有効のとき、選択された点字ディスプレイとの通信を行うポートや接続方法を選ぶことができます。 このコンボボックスには点字ディスプレイとの接続についての選択肢が表示されます。
NVDAの初期設定では、ポートの自動選択が試みられます。つまり、システムにUSBやBluetoothで接続された機器をスキャンして、点字ディスプレイとの通信方法が見つかれば接続を行います。 しかし、点字ディスプレイによっては、ユーザーがポートを手動で設定することができます。 通常は「自動選択」(ポートの自動選択で、これはNVDAの既定の処理です)、USB、Bluetoothを選択できます。また、接続された機器が対応していればシリアル通信ポートを選択できます。
点字ディスプレイがポート自動選択だけに対応している場合には、このオプションは無効になります。
お使いの点字ディスプレイが対応している接続方法やポート選択方法については、 サポートされている点字ディスプレイ の各項目もお読みください。
注意: 同じ点字ディスプレイドライバーを使用する複数の点字ディスプレイを同時に PC に接続すると、 NVDA は通信先の点字ディスプレイを区別できません。 特定の機種または製造元の点字ディスプレイは、同時に1台だけを接続することをお勧めします。
NVDA 設定ダイアログのビジョンカテゴリでは 視覚的な補助の機能 の有効化や無効化、その他の設定の変更ができます。
このカテゴリに含まれるオプションは、NVDA のアドオン によって追加される場合があります。 既定の設定では、このカテゴリには以下のオプションがあります。
ビジュアルハイライトのグループに含まれるチェックボックスでは、 NVDA に標準で備わっている ビジュアルハイライト の設定の変更ができます。
「ハイライトあり」のチェックボックスをチェックまたはチェックなしに変更すると、他の3個のチェックボックスの状態もそれにあわせて変化します。 例えば「ハイライトあり」をチェックなしの状態からチェックに切り替えると、他の3個のチェックボックスは自動的にチェックに変わります。 もし「フォーカスをハイライト」をチェックして他の2個をチェックなしにすると、「ハイライトあり」のチェックボックスは「一部チェック」になります。
チェックボックス「画面を黒にする (即時に有効)」をチェックすると、スクリーンカーテン が有効になります。 画面が完全に黒になることを警告するダイアログが表示されます。 「はい」を選択して続行する前に、音声や点字ディスプレイの出力が有効で、画面を使わずに PC を操作できることを確認してください。 スクリーンカーテンを有効にしたくない場合は「いいえ」を押します。 スクリーンカーテンを有効にしても大丈夫な場合は「はい」を押します。 この警告を毎回表示させたくない場合は、このダイアログで「スクリーンカーテンを開始するときに警告を表示」チェックボックスを変更します。 この設定は「画面を黒にする」チェックボックスの次にあります。これをチェックすると再び警告を表示できます。
NVDA設定ダイアログを開かないでスクリーンカーテンを切り替えたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作をカスタマイズしてください。
既定の設定では、スクリーンカーテンの開始と終了で効果音が再生されます。 チェックボックス「スクリーンカーテンの開始と終了のサウンド」をチェックなしにすると、この設定を変更できます。
サードパーティが NVDA のアドオン でビジョン拡張プロバイダーを提供することがあります。 このような視覚的補助機能の設定を変更できる場合は、ビジョンカテゴリの項目に追加のグループが表示されます。 詳しい説明は、サードパーティのビジョン拡張プロバイダーのドキュメントを参照してください。
NVDA設定ダイアログのキーボードカテゴリでは、NVDAでのキーボードの使用について設定ができます。 このカテゴリには以下の項目があります。
このコンボボックスでは、NVDAでどのキーボード配列を使用するかを選ぶことができます。現在、NVDAにあるのはデスクトップ配列とラップトップ配列です。
このリストコントロールにはチェックボックスがあり、どのキーを NVDA制御キー として使用するかを選択できます。以下のキーから選択できます:
NVDA制御キーがどのキーにも割り当てられていないと、NVDAの機能を呼び出すことができなくなります。 そこで、どのキーもNVDA制御キーに選択されないまま、NVDA設定ダイアログで OK または適用ボタンを押すと、エラーメッセージを表示します。 エラーメッセージを閉じて、少なくとも1個のキーをNVDA制御キーに割り当ててください。そうしないとこのダイアログを適切に閉じることができません。
キー: NVDA+2
チェックされている場合、NVDAはキーボードから入力されたすべての文字を読み上げます。
キー: NVDA+3
チェックされている場合、NVDAは入力されたすべての単語を読み上げます。
チェックされている場合、文字入力のキーが押されると音声読み上げを中断します。この設定は初期状態で有効です。
チェックされている場合、エンターキーが押されると音声読み上げを中断します。この設定は初期状態で有効です。
チェックされている場合、「すべて読み上げ」の途中で特定のナビゲーションコマンド(ブラウズモードにおける1文字ナビゲーションや、行単位、段落単位の移動など)を実行しても読み上げを中断しません。移動先の箇所から「すべて読み上げ」での読み上げを再開します。
チェックされている場合、CapsLockがオンの状態でShiftキーとともに文字キーが押されたら、警告のためのビープ音を鳴らします。 一般的に、CapsLock状態でShiftキーを押して文字入力を行うことはなく、意図的でない限りCapsLockがオンであることに気が付いていないような場合です。 したがって、この機能はそれを知るための警告として役立ちます。
キー: NVDA+4
チェックされている場合、NVDAは文字以外のキーの名称を読み上げます。このキーの名称には、Ctrlキーとその他のキーのようなキーの組み合わせも含まれます。
チェックされている場合、入力中の単語のスペルミスを短いビープ音で報告します。 このオプションを使うには NVDA の設定の 書式とドキュメント情報 ダイアログで「スペルミスの報告」をチェックする必要があります。
スクリーンキーボードや音声認識ソフトウェアなど、外部アプリからの文字入力をNVDAが処理するかどうかを制御できます。 このチェックボックスは既定値でチェックされています。例えばベトナム語入力システムUniKeyを使う場合には、不適切な文字入力が起こらないように、このチェックボックスをチェックなしにするとよいでしょう。
NVDA設定ダイアログのマウスカテゴリでは、マウスカーソル位置のテキストや座標の報告など、NVDAでのマウスの利用について設定できます。 このカテゴリには以下の項目があります。
チェックされている場合、NVDAはマウスカーソルの形状が変化するたびにそれを報告します。 Windowsのマウスカーソルは、例えば編集可能や読み込み中のように、その変化で情報を表すことがあります。
キー: NVDA+M
チェックされている場合、NVDAはスクリーン内での移動に伴ってマウスカーソルが重なったテキストを読み上げます。これにより、マウスを直接動かすか、オブジェクトナビゲーションを用いてスクリーン上にある物を探すことができます。
もしNVDAがマウスカーソル位置のテキストを報告するように設定されていれば、このオプションではマウスカーソル移動時のテキストの読み上げ範囲を選択できます。 オプションは、文字、単語、行、段落の中から選択できます。
NVDA設定ダイアログを開かないでテキストの読み上げ範囲を切り替えたい場合は 入力ジェスチャーのダイアログ で操作をカスタマイズしてください。
チェックされている場合、NVDAはマウスカーソルが重なったオブジェクトのロール (種類) を報告します。
チェックされている場合、NVDAはマウスカーソルの移動をビープ音で報告します。それにより、ユーザーはマウスカーソルが画面上のどこに位置しているかを知ることができます。 マウスカーソルが画面の上に移動するほど高い音になります。 マウスカーソルが画面の左側や右側に移動すると、その音は左側または右側から聞こえます。ただしステレオのスピーカーまたはヘッドフォンが必要です。
「マウスカーソルの座標をビープ音で報告」がチェックされていて、このチェックボックスをチェックした場合、ビープ音の音量は、画面上でマウスカーソルのある場所の明るさによって制御されます。 このチェックボックスは初期状態ではチェックなしです。
このオプションをチェックすると、TeamViewerなどのデスクトップ遠隔操作アプリが生成したマウスイベント(マウスカーソルの移動やボタンのクリックなど)が無視されます。 このオプションは既定ではチェックなしです。 このオプションと「マウスカーソル位置のテキストの報告」の両方がチェックされている場合に、デスクトップ遠隔操作アプリがマウスカーソルを移動しても、NVDAはマウスカーソル位置のテキストを報告しません。
このカテゴリは Windows 8 以降でタッチ画面のコンピューターの場合に利用できます。NVDA のタッチ画面の操作について設定ができます。 タッチ操作カテゴリには以下の項目があります。
このチェックボックスは NVDA のタッチ操作サポートを有効化します。 チェックされている場合、タッチスクリーンにより、画面の項目に指で触って移動や操作ができます。 チェックなしの場合、NVDA のタッチ操作サポートは無効化され、NVDA が起動していない場合と同様の動作となります。 この設定は NVDA+Ctrl+Alt+T でも切り替えることができます。
このチェックボックスでは、タッチキーボードで文字を入力する方法の切り替えを行います。 チェックされている場合、指でキーボードのキーを探し、指を画面から離すと選択されていたキーの入力が実行されます。 チェックなしの場合、タッチキーボードのキーをダブルタップして入力を実行します。
NVDA設定ダイアログのレビューカーソルカテゴリでは、NVDAのレビューカーソルの動作を設定できます。 このカテゴリには以下の項目があります。
キー: NVDA+7
チェックされている場合、フォーカス位置が移動したときに、レビューカーソルも現在フォーカスがあるオブジェクトに移動します。
キー: NVDA+6
チェックされている場合、レビューカーソルは自動的にテキストカーソルが移動した位置へ移動します。
チェックされている場合、レビューカーソルはマウスカーソルの動きに追従します。
チェックされている場合、レビューカーソルが移動できるオブジェクトの階層から、通常は役に立たない非表示のオブジェクトやレイアウト目的のオブジェクトを除外します。
NVDA設定ダイアログを開かないで簡易レビューモードを切り替えたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作をカスタマイズしてください。
NVDA設定ダイアログのオブジェクト表示カテゴリでは、コントロールの詳細な内容や位置など、報告する情報の量について設定ができます。 このオプションは通常、ブラウズモードには適用されません。 このオプションは通常、システムフォーカスの報告とNVDAのオブジェクトナビゲーションに適用されます。テキストの内容を読む操作には影響しません。
チェックされている場合、NVDAはツールチップが表示されたときにその内容を読み上げます。 多くのWindowsのコントロールは、マウスカーソルをそれらに重ねたり、それらにフォーカスしたりしたとき、簡単なメッセージ (またはツールチップ) を表示します。
このチェックボックスがチェックされている場合、NVDAはバルーン情報やトースト通知が表示されたときにその内容を報告します。
このチェックボックスがチェックされている場合、NVDAはオブジェクトやコントロールなどを読み上げる際、関連付けられているショートカットキーを含んで読み上げます。 例えば、メニューバーのファイルメニューには、Alt+Fというショートカットキーがある場合があります。
チェックされている場合、オブジェクトにフォーカスしたり、オブジェクトナビゲーションで移動したときに、位置情報を (例えば1の4のように) 報告します。
「オブジェクト位置情報の報告」がチェックされていて、その情報を取得できないとき、このオプションはNVDAが特定のオブジェクトの位置情報を推測できるようにします。
オンの時、NVDAはメニューやツールバー等のより多くのコントロールの位置情報を報告しますが、その情報はわずかに不正確な場合があります。
オブジェクトとともに読み上げられる説明(例えば、検索における自動入力候補、ダイアログを開いた直後のダイアログ全体の内容の報告など)が必要ない場合は、このチェックボックスをチェックなしにしてください。
キー: NVDA+U
このオプションはプログレスバーの更新をどのように報告するかを設定します。
以下のようなオプションがあります。
チェックされている場合、NVDAは物理的に前面に表示されていないウィンドウであってもプログレスバーの変化の状況を報告し続けます。 もしプログレスバーのあるウィンドウを最小化したり、離れたりしたとしても、NVDAはそのウィンドウの追跡を続けるので、プログレスバーの進行中に他の作業をすることができます。
キー: NVDA+5
ターミナルやチャットプログラムの履歴など、特定のオブジェクトに対する新しいコンテンツの報告の方法を切り替えます。
チェックされている場合、自動入力候補が表示されると NVDA が音で報告します。 自動入力候補とは、エディットフィールドやドキュメントで、入力中のテキストに基づいて表示される候補のリストです。 例えば Windows Vista 以降でスタートメニューの検索ボックスにテキストを入力すると、Windows は入力された文字に応じて候補のリストを表示します。 また多くの Windows 10 アプリには検索という名前のエディットフィールドがあります。このような場合に NVDA は候補のリストが表示されたことを報告します。 エディットフィールドから他の要素にフォーカスが移動すると、自動入力候補は表示されなくなります。場合によっては NVDA は自動入力候補が消えたことも報告します。
入力メソッドカテゴリは IME またはテキストサービスに対応したアジア言語の文字入力を NVDA が報告するための設定です。 入力メソッドは種類によって対応している機能や報告する情報が違います。入力メソッドごとに最適な使い勝手にするために、この設定を変更する必要があることをご理解ください。
このオプションは既定値でチェックされています。候補リストが表示されたり更新されたりしたときに、全ての候補を読み上げる機能です。 これは漢字の字形要素を使う中国語入力システム(New ChangJie, Boshiami)で有用です。すべての候補文字を音声で確認し、数字キーで選択できるからです。 しかし発音を使う中国語入力システム(New Phonetic)では、このオプションは無効にしたほうがよいでしょう。なぜなら全ての文字が同じように読み上げられてしまうからです。このような場合は、候補を矢印キーで選択して、詳細説明を聞いてください。
このオプションは既定値でチェックされています。NVDAが変換候補を報告するタイミングを、候補リストが表示されたとき、または、候補が選択されたときの、どちらにするかを変更できます。 この設定は、矢印キーで候補選択をする入力メソッド(中国語 New Phoneticなど)では有効にしてください。しかし、入力メソッドによっては、この設定を無効にしたほうが効率的に入力できます。 このチェックボックスがチェックなしの場合にも、レビューカーソルは選択された候補の位置にあるので、オブジェクトナビゲーションやレビューの操作によって、選択中の候補や前後の候補を確認できます。
このオプションは既定値でチェックされています。NVDAが候補の報告で各文字の説明を使うかどうかを変更できます。これは、候補が選択された場合と、候補リストが表示されて自動的に報告される場合の両方についての設定です。 ただし、中国語などの言語では、このオプションとは無関係に、候補の報告で複数の用例を使う文字説明が使われます。 このオプションは韓国語や日本語の入力メソッドにおいて役立ちます。
入力メソッドによっては読み文字(プレコンポジション文字)が存在します。例えば中国語の New Phonetic や New ChangJie などです。 このオプションは NVDA が読み文字の入力を報告するかどうかを制御します。 このオプションは既定値でチェックされています。 中国語の ChangJie など旧式の入力メソッドでは、プレコンポジション文字を管理するために、読み文字を使わず、コンポジション領域を使います。コンポジションの報告の設定については次の項目を参照してください。
多くの入力メソッドでは、読み文字やプレコンポジション文字から変換された表意文字を、一時的にコンポジション領域に追加し、それからドキュメントに挿入します。 このオプションはコンポジションに追加された文字をNVDAが報告をするかどうかを変更できます。 このオプションは既定値でチェックされています。
NVDA設定ダイアログのブラウズモードカテゴリでは、ウェブページなど複雑なドキュメントの読み上げやナビゲーションについてのNVDAの動作を設定できます。 このカテゴリには以下の項目があります。
このフィールドでは、ブラウズモードの1行の長さを (文字数で) 指定します。
このフィールドでは、ブラウズモード内でPageUpやPageDownを押したときに移動する行数を指定します。
キー: NVDA+V
このオプションを使用すると、ブラウズモードでクリック可能なコンテンツ(リンク、ボタン、フィールド)を独立した行に配置するか、視覚的な表示と同じようにテキストの中に配置するかを指定できます。 なお Outlook や Word などの Microsoft Office アプリでは常に画面レイアウトを使用するため、このオプションは適用されません。 画面レイアウトが有効な場合、ページ内の要素は視覚的な表示と同じ配置になります。 例えば、視覚的な1行の中に複数のリンクがある場合、音声および点字でも、1行の中の複数のリンクとして表示されます。 画面レイアウトを無効にすると、要素はそれぞれの行に配置されます。 これにより、行単位で移動するナビゲーションでページの内容が理解しやすくなり、項目を操作しやすくなる場合もあります。
このチェックボックスでは、ページ読み込み時に自動的にブラウズモードに切り替えるかどうかを設定できます。 このオプションをチェックなしにしても、ブラウズモードに対応したページやドキュメントでは、手動でブラウズモードに切り替えることができます。 ブラウズモードに対応したアプリのリストは ブラウズモードの説明 を参照してください。 このオプションは、ブラウズモードが常にオプション扱いであるアプリ(例えば Microsoft Word)には影響しません。 このオプションは既定値でチェックされています。
このチェックボックスは、ブラウズモード内でページが読み込まれた際にそれを自動で読み上げるかどうかを切り替えます。 このオプションは既定値でチェックされています。
このオプションはレイアウト目的で使われているテーブルをNVDAがどう扱うかを制御します。 チェックされている場合、NVDA はレイアウト用のテーブルを普通のテーブルとして扱います。書式とドキュメント情報の設定が使われ、1文字ナビゲーションの移動コマンドが使えます。 チェックなしの場合、レイアウト用のテーブルは報告されなくなり、1文字ナビゲーションでの移動もできません。 しかし、レイアウト用テーブルの内容は普通のテキストとして出力に含まれます。 このオプションは既定値でチェックなしです。
NVDA設定ダイアログを開かないでレイアウトテーブルのオプションを切り替えたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作をカスタマイズしてください。
リンク、見出し、テーブルといった、移動中に読み上げられるフィールド種別の設定については、書式とドキュメント情報を参照してください。
このオプションは、フォーカスが変化した場合にフォーカスモードに切り替えるかどうかを設定します。 例えば、このチェックボックスがチェックされている場合に、WebページでTabキーを押してフォームにフォーカスが移動したら、自動的にフォーカスモードに切り替わります。
チェックされている場合、NVDAは矢印キーの移動に応じてフォーカスモードに入ったり、フォーカスモードから出たりします。 例えば、Webページの中で下矢印キーで読み進んでいてエディットボックスに到達した場合、NVDAは自動的にフォーカスモードを有効にします。 もし、上矢印キーを押してエディットボックスから出ると、NVDAはブラウズモードに戻ります。
チェックされている場合、NVDAは音声による報告ではなく、特別な音によってフォーカスモードとブラウズモードが切り替えられたことを報告します。
このオプションは既定値でチェックされています。これは、キー入力などのジェスチャーが NVDA のコマンドではなく、アプリの操作としても実行できなかったときに、現在フォーカスのあるドキュメントに文字として入力されてしまうことを防ぐ機能です。 チェックされている場合は、例えばキーボードから文字 j が入力され、1文字ナビゲーションとしても無効で、アプリの操作としても無効であったときに、ドキュメントにこの j という文字が書き込まれません。 このとき NVDA は入力が防止されるたびに Windosws の既定の警告音を再生します。
キー: NVDA+8
このチェックボックスは、ブラウズモードのドキュメント内を文字単位で移動するときに、フォーカス可能な要素(リンク、フォームフィールドなど)に自動的にフォーカスを移動するかどうかを選択できます。既定値はチェックなしです。 このオプションをチェックなしにすると、ブラウズモードのテキストカーソルで選択された要素は、フォーカスを取得できる要素であっても、自動的にはフォーカスされません。 この設定によって、ブラウズモードの体験がより速くなったり、応答性が改善されたりする可能性があります。 特定の要素でアクションを実行する(たとえば、ボタンを押す、チェックボックスをチェックする)ときには、フォーカスはその要素に移動します。 このオプションを有効にすると、一部のウェブサイトにおける不具合を解決できる可能性があります。ただし、性能や安定性が低下します。
このカテゴリのほとんどのチェックボックスは、ドキュメント内で移動するときにどの情報を自動的に読み上げるかを設定するために使用します。 例えば、フォント名の報告のチェックボックスをチェックしている場合、違うフォントを使用しているテキストに移動するたびにフォント名を報告します。
書式とドキュメント情報のオプションはグループに分類されています。 以下の報告の方法を変更することができます。
NVDA設定ダイアログを開かないでこれらの設定を変更したい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作をカスタマイズしてください。
チェックされている場合、NVDAの動作が遅くなる可能性があっても、書式のすべての変化を報告します。
初期状態では、NVDAはテキストカーソルおよびレビューカーソルの位置について、さらに場合によっては現在の文字の位置から行末までについて、NVDAの動作が遅くならない場合に限って変化を報告します。
このオプションは、ワードパッドでの文章校正など、書式とドキュメント情報が重要な場合にチェックしてください。
このオプションで、行の先頭のインデントをどのように報告するかを変更できます。 この「行インデントの報告」はコンボボックスで以下の4つの選択肢があります。
このカテゴリでは Windows 文字認識 の設定ができます。 このカテゴリには以下の項目があります。
このコンボボックスで文字認識に使用する言語を選択します。
警告!このカテゴリの設定は上級ユーザーを対象としています。誤って変更するとNVDAが正しく機能しなくなることがあります。 これらの設定について理解している場合、またはNVDA開発者によって具体的に指示された場合にのみ変更してください。
高度な設定を有効にするには「これらの設定を変更するとNVDAが正しく動作しなくなる可能性があることを理解しました」というチェックボックスをチェックします。
このボタンを押すと高度な設定の値を既定の値に戻します。確認のチェックボックスはチェックされていなくてもかまいません。 高度な設定の値を変更する必要がなくなったときには、既定の値に戻すことをお勧めします。 高度な設定の値を変更したかどうかわからない場合にも、このボタンが使用できます。
NVDA用アドオンの開発者は、コードを書きながらテストができると便利です。 このオプションを有効にすると、NVDAのユーザー設定フォルダーの中の特別な「開発者スクラッチパッド」(scratchpad)フォルダーから appModule, globalPlugins, brailleDisplayDrivers, synthDrivers の各フォルダーを NVDA が読み込みます。 以前のバージョンのNVDAは、ユーザー設定フォルダーに開発者が置いたコードを読み込むことができ、これを無効にすることはできませんでした。 このオプションは既定でチェックなしです。ユーザーの許可なしに未検証のコードがNVDAで実行されることはありません。 開発者が書いたコードを他の人に配布したい場合は、NVDA用アドオンとしてパッケージ化する必要があります。
このボタンは、開発中のコードを置くことができる scratchpad フォルダーを開きます。 このボタンは「開発者用スクラッチパッドのフォルダーからカスタムコードを読み込む」がチェックされている場合にのみ有効です。
このオプションは、Microsoft UIオートメーション(UIA)のアクセシビリティAPIで発生したイベントを、NVDA が取得する方法を変更します。 このオプションが無効の場合には、UIAイベントを NVDA が制限しないで取得し、処理または破棄します。 この場合、特に Microsoft Visual Studio などのアプリでは、性能が大きく低下します。 このオプションを有効にすると NVDA はほとんどのイベントについて、イベントの取得をシステムフォーカスに制限します。 アプリで性能の問題が起きている場合は、このオプションで性能が向上するかどうかを確認してください。
NVDA が Microsoft Word ドキュメントで使用するアクセシビリティ API として旧式のオブジェクトモデルと新しい UI オートメーション API を選択できます。 これは Microsoft Word のドキュメントだけでなく Microsoft Outlook のメッセージにも適用されます。 この設定には以下の選択肢があります:
このオプションを有効にすると、Windows コンソールについての Microsoft によるアクセシビリティの改善 を NVDA が使用します。これは実験的で未完成の機能であり、現在は使用を推奨していません。将来、この機能が完成したら、既定で有効になり、NVDA の Windows コンソール対応はより高速で安定したものになります。
Microsoft Edge など Chromium ベースのブラウザで可能な場合に UI オートメーションを使用するかどうかを指定できます。 Chromium ベースのブラウザに対するUIオートメーションのサポートは開発の初期段階であり、IAccessible2 と同じ品質を実現しているとは限りません。 このコンボボックスには以下のオプションがあります:
このオプショングループは ARIA アノテーションへの実験的な対応に関する設定です。 この機能は不完全な部分があります。
テキストカーソル位置の注釈を報告するには NVDA+D を押します。
以下のオプションがあります:
accDescription
のソースが aria-description である場合に、この説明を報告します。
この設定は Web コンテンツのアノテーションにおいて役立ちます。
注意:
accDescription
には多数のソースがあり、セマンティクスが雑多あるいは信頼できない場合があります。
歴史的に支援技術は accDescription
のソースを区別できませんでした。これらの情報はセマンティクスが雑多であるため読み上げに使われませんでした。
このオプションを有効にすると、NVDA は Microsoft UI オートメーションのアクセシビリティAPIを使用してMicrosoft Excel スプレッドシートコントロールから情報を取得します。 これは実験的な機能であり、Microsoft Excel の一部の機能はこのモードでは使用できない場合があります。 例えば NVDA の要素リストで数式とコメントの一覧を表示する、ブラウズモードの1文字ナビゲーションでスプレッドシートのフォームフィールドにジャンプする、などの機能が使用できません。 ただし、基本的なスプレッドシートのナビゲーションと編集は、このオプションによって性能が大幅に向上する場合があります。 通常はこの機能をオンにすることは推奨しませんが、 Microsoft Excel ビルド 16.0.13522.10000 以上をお使いであれば、この機能をテストし、フィードバックを提供していただけることを歓迎します。 Microsoft Excel の UI オートメーションの実装は常に変化しており、16.0.13522.10000 より古いバージョンの Microsoft Office では、このオプションに必要な API の実装が不完全な場合があります。
この設定は UI オートメーション対応が有効な Windows コンソールや Mintty など一部のターミナルのアプリで、パスワード入力など、文字入力中に画面が更新されない場合に 入力文字の読み上げ または 入力単語の読み上げ を行うかどうかを制御します。 セキュリティ上の理由から、この設定は無効のままにしておくべきです。 ただし、コンソールでの「入力文字の報告」や「入力単語の報告」で性能や安定性の問題が発生した場合や、信頼できる環境での作業においてパスワードの報告をさせたい場合は、このオプションを有効にしてください。
このオプションは、従来の Windows コンソールで入力された文字を検出するための代替方法を有効にします。 有効にすると性能が改善され、出力が不必要にスペル読みされることを回避できる場合があります。しかし、一部のターミナルのアプリとは互換性がありません。 既定の設定では、この機能が使用されるのは Windows 10 のバージョン 1607 およびこれ以降のリリースで、UI オートメーションが利用できない場合や無効にされた場合です。 注意: このオプションを有効にすると、画面に表示されない文字入力(パスワードなど)も報告されます。 信頼できない環境でパスワードを入力する場合には、入力文字の読み上げ および 入力単語の読み上げ を一時的に無効にしてください。
この設定は、NVDA がターミナルで読み上げるテキストを選ぶ方法を制御します。 この差分アルゴリズムのコンボボックスには次の3つのオプションがあります:
このオプションは失効したフォーカスイベントの読み上げの停止について選択できます。 例えば Chrome で Gmail のメッセージ一覧をすばやく移動するときに、NVDA は不要になった情報を読み上げ続けることがあります。このような場合にこの設定が有効です。 NVDA 2021.1 では、このオプションは既定値でチェックされています。
このオプションを使用すると、編集可能なテキストコントロールにおいてテキストカーソルが移動するのをNVDAが待機する時間をミリ秒の単位で設定できます。 NVDAがテキストカーソルを誤って追跡している場合(必ず1文字ずれる、または行を繰り返す、など)にはこの値を増やしてみてください。
このオプションを有効にすると、半透明または透明な色の報告を行います。アドオンやアプリモジュールの開発者が、サードパーティーのアプリから情報を取得してユーザー体験を改善するのに役立ちます。 一部のアプリは背景色でテキストを強調します。この場合 NVDA はディスプレイモデルという技術を使用して色の報告を試みます。 テキストの背景が完全に透明で、そのテキストが他のGUI要素と重なっている場合もあります。 Windows のレガシーな API には背景色を塗りつぶさずにテキストを表示する機能があります。このとき視覚的にはテキストの下のGUI要素が背景として表示されます。
このリストに含まれるチェックボックスは、NVDAのログにおける特定のカテゴリのデバッグメッセージの有効または無効を切り替えます。 多くのメッセージの記録を有効にすると、性能が低下し、ログファイルが大きくなります。 NVDA開発者から指示された場合に、指定されたカテゴリを有効にしてください。例えば、点字ディスプレイドライバーが正しく機能しない場合などです。
このオプションを有効にすると、NVDA のログにエラーが出力されたときに音で報告します。 既定の設定は「NVDA のテストバージョンのみ」です。このとき、現在実行している NVDA がテストバージョン(アルファ版、ベータ版、ソースコードからの実行)であればエラーを音で報告します。 「する」を選択すると、安定版の NVDA においてもエラーを音で報告します。
NVDAメニューの設定サブメニューには、NVDA設定ダイアログ以外に以下の設定があります。
設定メニューの中の読み上げ辞書メニューには、NVDAが特定の単語やフレーズをどのように読み上げるかを設定できるダイアログがあります。 現在のところ、以下の3種類の読み上げ辞書が用意されています:
NVDAメニューを開かないでこれらのダイアログを直接開きたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作のカスタマイズをしてください。
すべての辞書のダイアログには、読み上げの過程で使用される読み方の一覧が含まれています。 このダイアログには「追加」「編集」「削除」「すべて削除」のボタンがあります。
辞書に新しい読み方を追加するには、追加ボタンを押し、出てきたダイアログのフィールドに入力し、最後にOKを押してください。 作成した読み方が、読み方の一覧に表示されます。 実際に読み方を保存するために、追加や編集が終了したら、OKボタンを押して辞書ダイアログを終了してください。
NVDAの読み上げ辞書の読み方は、ひとつの文字列の読み方をほかのものに変更します。 簡単な例として、NVDAが「鳥」と読み上げるべき単語を、毎回「蛙」と読ませることができます。 簡単にこれを実現するには、読み方を追加するダイアログで、"鳥"という単語をパターンのフィールドに入力し、置き換えフィールドに"蛙"と入力します。 また、説明フィールドに、「鳥を蛙に変更」といったような説明を入力することもできます。
NVDAの読み上げ辞書は、単純な単語の読み替えとは違い、より強力です。 追加のダイアログには、読み方が大文字と小文字を区別するかどうかを示すチェックボックスがあります。 NVDAは、初期状態では大文字小文字を区別しません。
最後に、登録するパターンをどんな場合にも適用するか、単語全体にだけ適用するか、パターンを正規表現で記述するかを指定するラジオボタンがあります。 単語全体にだけパターンを適用するとは、ある単語が、もっと長い単語の一部分として見つかったときに、読み方への変換をしない、ということです。 パターンを適用するのは、単語の直前と直後が、文字と数字とアンダーライン以外の場合、あるいは、単語の直前と直後に文字がない場合です。 英語の単語で例えば、パターン "bird" (鳥)、読み方 "frog" (蛙)、単語全体にだけ適用する、と指定した場合には、このパターンは "birds" (鳥の複数形)や "bluebird" (ブルーバード)には適用されません。
正規表現では、特別な文字を含んだパターンが、文字列にマッチしているか、または数値だけにマッチしているか、または文字だけにマッチしているかを調べることができます。 このユーザーガイドでは正規表現について詳しく解説していません。 正規表現の詳細は [https://docs.python.org/3.7/howto/regex.html] を参照してください。
このダイアログでは、句読点やその他の記号をどのように読ませるかを、記号の読み上げレベルとともに変更できます。
句読点/記号読み辞書設定ダイアログのタイトルで、現在どの言語の辞書を編集しているかを確認できます。 この辞書の選択は、NVDA設定ダイアログの音声カテゴリ「記号と文字の説明に音声の言語を使用」オプションの影響を受けます。つまり、このオプションが有効の場合は、NVDAの一般設定の言語ではなく、音声の切り替えによって選ばれた言語に基づいて辞書が使われます。
記号の読み方を変更するには、まず最初に記号一覧から読み方を変更したい記号を選択してください。 記号または読み方を「フィルター」のエディットに入力すると、該当する記号だけが一覧に表示されます。
「追加」ボタンを押すと新しい記号を追加できます。 ダイアログが表示されるので、記号を入力して、OK ボタンを押してください。 新しい記号の定義は、すでに登録されている記号の変更と同じように行えます。
ユーザーが登録した記号の削除は「削除」ボタンで行えます。
設定が終了したら、OKボタンを押して変更を保存するか、キャンセルボタンで破棄してください。
複雑な記号の場合、「読み方」は、マッチした文字列のグループへの参照を含めることができます。例えば、日付全体にマッチするパターンの場合、日付の年、月、日に対応する部分を「読み方」に \1 \2 \3 として記述する必要があるでしょう。 「読み方」にバックスラッシュを使いたい場合はバックスラッシュを2個続けて書きます。つまり「読み方」を "a\b" にしたい場合は "a\\b" と入力します。
このダイアログでは、NVDAのコマンドに割り当てられた入力ジェスチャー(キーボードのキー、点字ディスプレイのボタンなど)をカスタマイズできます。
表示されるコマンドは、このダイアログを開く直前に有効だったコマンドだけです。 例えば、ブラウズモードのコマンドをカスタマイズするためには、NVDAがブラウズモードになっているときに入力ジェスチャー設定のダイアログを開いてください。
このダイアログのツリービューでは、カスタマイズ対象のNVDAコマンドが、カテゴリごとに分類されています。 フィルターのエディットボックスにテキストを入力すると、入力されたテキストを名前や説明に含むコマンドだけがツリービューに表示されます。 あるコマンドに割り当てられた入力ジェスチャーは、そのコマンドのひとつ下のレベルにあります。
あるコマンドに新しい入力ジェスチャーを追加するには、そのコマンドを選択して、追加ボタンを押してください。 続けて、追加したい入力ジェスチャーを実行してください。例えば、キーボードのキーを押す、点字ディスプレイのボタンを押す、といった操作です。 入力ジェスチャーをコマンドに割り当てる条件を指定できる場合もあります。 例えば、キーボードのあるキーを押したときに、キーボード配列のデスクトップまたはラップトップのうち、現在の配列だけにコマンドを割り当てることも、すべての配列で割り当てを有効にすることもできます。 このような入力ジェスチャーについては、メニューが表示されるので、オプションから選択してください。
ジェスチャーをコマンドから削除するには、そのジェスチャーを選択して、削除ボタンを押してください。
「システムキーボードのキー入力エミュレート」のカテゴリには、システムキーボードのキーをエミュレートするNVDAコマンドがあります。 これらのエミュレートされたキーを使用して、点字ディスプレイから直接システムキーボードを制御できます。 エミュレートされた入力ジェスチャーを追加するには、「システムキーボードのキー入力エミュレート」カテゴリを選択し、「追加」ボタンを押します。 次に、エミュレートするキーボードのキーを押します。 押したキーはその後「システムキーボードのキー入力エミュレート」カテゴリから利用可能になり、前述した手順で入力ジェスチャーを割り当てることができます。
注意:
OK ボタンを押すとすべての変更を保存してダイアログを閉じます。キャンセルを押すと変更は破棄されます。
NVDAの設定情報は、NVDAが終了するときに自動的に保存されます。 ただし「設定」メニューの「一般設定」ダイアログのオプション「NVDAの終了時に設定情報を保存」をチェックなしにすると、NVDAが終了するときに設定が保存されません。 設定を手動で保存するには、NVDAメニューの「設定情報の保存」を実行してください。
もしも設定に失敗して、前回保存した設定に戻す場合は、NVDAメニューの「前回保存された設定に戻す」を実行してください。 また、設定をリセットしてNVDAがインストールされた直後と同じ設定に戻すには、NVDAメニューの「設定のリセット」を実行してください。
以下のNVDAのキーボードコマンドも覚えておくと便利です。
名称 | デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 説明 |
---|---|---|---|
設定情報の保存 | NVDA+Ctrl+C | NVDA+Ctrl+C | 現在の設定を保存してNVDA終了後も設定が消えないようにします。 |
設定を戻す | NVDA+Ctrl+R | NVDA+Ctrl+R | 1回押すと前回保存された設定に戻します。3回押すと設定をリセットします。 |
いろいろな状況に応じて設定を使い分けたいことがあります。 例えば、編集作業のときはインデントの報告を有効にしたい、校閲のときにはフォント情報の報告を有効にしたい、などです。 NVDAの設定プロファイルを使うとこのようなことができます。
ある設定プロファイルに含まれるのは、そのプロファイルの編集中に変更された設定項目だけです。 設定プロファイルの中では多くの設定項目を変更できますが、NVDA設定ダイアログの一般カテゴリにある項目は変更できません。これはNVDAの全体についての設定だからです。
設定プロファイルをアクティブ化するには、ダイアログの「手動アクティブ化」ボタン、または入力ジェスチャーの設定でカスタマイズした操作が使用できます。 また、特定のアプリへの切り替えなどのトリガーによって自動的に設定プロファイルを切り替えることもできます。
NVDAメニュー「設定プロファイル」から設定プロファイルの管理ができます。 また以下のキーコマンドが有効です:
このダイアログの最初のコントロールはプロファイルのリストです。この中から有効なプロファイルをひとつ選ぶことができます。 ダイアログを開いたときには、現在編集中のプロファイルが選択されています。 アクティブなプロファイルについては、さらに、手動アクティブ化されたか、トリガーされたか、編集が行われたか、といった情報も表示されます。
プロファイルの名前の変更や削除は、「名前変更」「削除」のボタンを押してください。
「閉じる」ボタンを押すとダイアログが閉じます。
プロファイルを作るには新規のボタンを押してください。
新規プロファイルのダイアログで、プロファイルの名前を入力してください。 次に、このプロファイルをいつ使うかを選ぶことができます。 もしプロファイルを常に手動で呼び出したいだけなら、既定の選択である「手動アクティブ化」を選んでください。 「現在のアプリ」を選ぶと、このプロファイルはこのアプリが選択されたことをトリガーにして、自動的にアクティブ化されます。 もしプロファイルの名前をつけていなければ、この選択肢を選んだときに現在のアプリの名前がプロファイルの名前の候補になります。 詳しくは後述のトリガーの説明をお読みください。
OKボタンを押すと、プロファイルが作成され、設定プロファイルのダイアログが閉じて、このプロファイルが編集できる状態になります。
設定プロファイルを選択するダイアログで「手動アクティブ化」ボタンを押すとプロファイルが有効になります。 手動アクティブ化のあとで、トリガーによって他のプロファイルがアクティブ化されることもありますが、手動アクティブ化されたプロファイルの中で変更された設定項目は、他のプロファイルよりも優先されます。 例えば、現在のアプリの選択をトリガーにして、あるプロファイルがアクティブになり、そのプロファイルではリンクの報告が有効とします。しかし、手動アクティブ化されたプロファイルでリンク報告の設定を無効にすると、リンクは報告されません。 しかし、トリガーされたプロファイルが音声設定を変更していて、手動アクティブ化したプロファイルでは音声設定をまったく変更していないなら、トリガーされたプロファイルの音声設定が有効になります。 手動アクティブ化のプロファイルでは、設定の変更はすべて保存されます。 プロファイルの手動アクティブ化を解除にするには、設定プロファイルのダイアログで「手動アクティブ化解除」のボタンを押してください。
設定プロファイルのダイアログでトリガーのボタンを押すと、いろいろなトリガーでどのプロファイルをアクティブにするかを設定できます。
トリガーのリストにはトリガーの選択肢として以下の項目が表示されます:
トリガーで自動アクティブ化するプロファイルを変更するには、まずトリガーを選択して、プロファイルのリストから割り当てたいプロファイルを選んでください。 プロファイルを割り当てたくないときには、(通常の設定) を選んでください。
「設定プロファイル」ダイアログを閉じるには「閉じる」ボタンを押してください。
手動アクティブ化のプロファイルにおいては、設定の変更はすべてそのプロファイルに保存されます。 その他の場合は、設定の変更は、直前にトリガーされたプロファイルに保存されます。 例えば、メモ帳アプリに対応するプロファイルがあるなら、メモ帳に切り替えると、すべての設定変更の保存先はそのプロファイルになります。 手動アクティブ化のプロファイルも、トリガーされたプロファイルもない場合は、設定の変更は「通常の設定」に保存されます。
「すべて読み上げ」に対応するプロファイルを編集するには、手動アクティブ化 で選択する必要があります。
すべてのトリガーを一時的に無効化できると便利な場合もあります。 例えば、手動アクティブ化や「通常の設定」プロファイルを編集するためには、自動トリガーは作業の妨げになります。 このようなときには「設定プロファイル」ダイアログの「すべてのトリガーを一時的に無効化」チェックボックスをチェックしてください。
ダイアログを開かないでトリガーを一時的に無効化したい場合は、入力ジェスチャーのダイアログでこの操作にショートカットを割り当ててください。
設定プロファイルをアクティブ化するための入力ジェスチャーを追加することができます。 初期状態では、設定プロファイルには入力ジェスチャーが割り当てられていません。 設定プロファイルをアクティブ化するための入力ジェスチャーを追加するには 入力ジェスチャーのダイアログ を開きます。 追加された設定プロファイルの名前は「設定プロファイル」のカテゴリにあります。 設定プロファイルの名前を変更した場合にも、追加された入力ジェスチャーはそのまま利用できます。 設定プロファイルを削除すると、その設定プロファイルに追加されていた入力ジェスチャーは自動的に削除されます。
ポータブル版のNVDAは、すべての設定項目とアドオンを、NVDAの実行ファイルがあるフォルダー内のuserConfigというフォルダーに保存します。
インストール版のNVDAでは、すべての設定項目とアドオンを、Windowsのユーザープロファイル内の特別なフォルダーに保存します。 つまり、ひとつのコンピューターを使用している複数のユーザーが、それぞれNVDAの設定を保持できます。 設定ディレクトリを開く操作は 入力ジェスチャーダイアログ を使用してカスタムジェスチャーを追加できます。 インストールされた NVDA では、現在のユーザー用の NVDA 設定フォルダーは、スタートメニューの [プログラム] → [NVDA] → [ユーザー設定フォルダーを開く] からも開くことができます。
サインインまたはセキュアデスクトップを読み上げるNVDA用の設定は、NVDAをインストールした場所のsystemConfigフォルダーにあります。 通常、この設定ファイルを直接書き換えてはいけません。 サインインまたはUAC画面でのNVDAの設定を変更したい場合は、いったん現在起動中のNVDAを使ってサインイン画面のNVDA用の設定を作ってから、NVDA設定ダイアログの一般カテゴリ「現在保存されている情報をサインインおよびセキュアデスクトップで使用する」ボタンを使用して設定をコピーしてください。
NVDAメニュー内のツール内にあるログビューアーでは、最後にNVDAを起動したときから現在までに記録されたすべてのログを閲覧できます。 NVDA+F1 を押すと、ログビューアーを開いて、さらに現在のナビゲーターオブジェクトの開発者向け情報を表示します。
コンテンツを読むだけでなく、ログファイルを保存したり、ビューアーを更新することができるので、ログビューアーを開いた後からも最新の出力を得ることができます。 これらのオプションは、ビューアーのログメニューから利用できます。
目の見える開発者や、目の見える聴衆にNVDAのデモを行うときのために、NVDAが現在読み上げているすべてのテキストを表示できるフローティング・ウィンドウがあります。
スピーチビューアーを有効にするには、NVDAメニュー内のツールにある項目、"スピーチビューアー"をチェックしてください。 無効にするにはこのチェックを外してください。
スピーチビューアーのウィンドウには「NVDA起動時にスピーチビューアーを表示」というチェックボックスがあります。 このオプションがチェックされている場合、NVDAの起動時にスピーチビューアーが表示されます。 このスピーチビューアーのウィンドウは閉じるときに大きさと場所が記録され、次回も同じ場所に表示されます。
スピーチビューアーが有効な間は、読み上げられる最新のテキストにより更新され続けます。 しかし、ビューアーの内部をクリックまたはフォーカスすると、NVDAは一時的にテキストの更新を停止するため、簡単に既存のコンテンツを選択したりコピーすることができます。
NVDA メニューを開かないでスピーチビューアーの有効、無効を切り替えたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作のカスタマイズをしてください。
晴眼のソフトウェア開発者が使う場合や晴眼者にNVDAを紹介する場合に、点字出力とそれに対応するテキストをフローティング・ウィンドウに表示できます。 点字ビューアーは、物理的な点字ディスプレイと同時に使用でき、その場合は物理的なデバイスと同じセル数で表示されます。 点字ビューアーを有効にすると、物理的な点字ディスプレイに表示されているものと同じ内容が常に表示されます。
点字ビューアーを有効にするには、NVDA メニューの「ツール」のメニュー項目「点字ビューアー」を選択します。 このメニュー項目を無効にすると点字ビューアーの表示が消えます。
通常の点字ディスプレイにはスクロールのボタンがあります。点字ビューアーでスクロールの操作を行いたい場合は、 入力ジェスチャーダイアログ で「点字表示をスクロールして戻る」と「点字表示をスクロールして進む」にキーボードショートカットを割り当てます。
点字ビューアーのウィンドウには「NVDA起動時に点字ビューアーを表示」というチェックボックスがあります。 これをチェックすると、NVDA が起動するときに点字ビューアーが表示されます。 この点字ビューアーのウィンドウは閉じるときに大きさと場所が記録され、次回も同じ場所に表示されます。
点字ビューアーのウィンドウには「マウスホバーでタッチカーソル操作」というチェックボックスがあります。これは既定の状態ではチェックなしです。 チェックすると、点字セルの上にマウスカーソルを置くと「カーソル移動または点字セルの位置のオブジェクトのアクション実行」になります。 点字セル位置へのテキストカーソルの移動、点字セル位置にあるコントロールのアクション実行などが行えます。 また NVDA が点字セルから文字への位置の変換を正しく行えているかどうかも確認できます。 意図せずにタッチカーソル操作が行われることを防ぐために、このコマンドはすこし遅れて実行されます。 このコマンドを実行するには、緑色になるまで点字セルの上にマウスカーソルを置きます。 点字セルは明るい黄色からオレンジ色になり、最後に緑色になります。
NVDA メニューを開かないで点字ビューアーの有効、無効を切り替えたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作のカスタマイズをしてください。
NVDAメニュー内のツールにあるPythonコンソールは開発用のツールで、デバッグや一般的なNVDA内部の動作検証、アプリのアクセシビリティ階層構造の検査などに使用できます。 詳細は、NVDA 開発者ガイドを参照してください。
アドオン マネージャーではNVDAのアドオンパッケージをインストール、削除、有効化、または無効化できます。NVDAメニューの「ツール」「アドオン マネージャー」から実行できます。 これらのアドオン パッケージはコミュニティーによって提供されます。NVDAの機能を追加・変更するアドオンや、点字ディスプレイや音声エンジンのドライバーを追加するアドオンがあります。
アドオンマネージャーにはリストがあり、この中には現在のNVDAのユーザー設定でインストール済みのアドオンが表示されています。 それぞれのアドオンについて、パッケージの名前、状態、バージョン、作者が表示されます。アドオンの詳しい説明やURLなどの追加情報を見るには、そのアドオンを選択し「このアドオンについて」ボタンを押してください。 選択したアドオンにヘルプがある場合には、「アドオンのヘルプ」ボタンを押すと読むことができます。
オンラインで入手できるアドオンを探してインストールするには、「アドオンを入手」ボタンを押します。 このボタンを押すと NVDA アドオンのページ を開きます。 インストールされた NVDA を実行している場合は、ブラウザーからダウンロードしたアドオンファイルを開くと、後述するインストールが始まります。 ポータブル版 NVDA を使っている場合は、アドオンのパッケージファイルを保存して、後述する手順でインストールしてください。
入手済みのアドオンファイルをインストールするには「インストール」のボタンを押します。 アドオンパッケージ(拡張子 .nvda-addonのファイル)を選択する画面が表示されます。ここでコンピューターの中のファイルの場所またはネットワーク上の場所を指定してください。 「開く」を押すと、インストールの手順が始まります。
アドオンをインストールする手順の最初に、本当にそのアドオンをインストールしてよいか、NVDAからの確認が表示されます。 アドオンはNVDAの機能に制限なくアクセスできます。もしインストールされた環境でNVDAを使っていれば、アドオンはあなたの個人情報やシステム全体にアクセスできます。ですから、信頼できる作者のアドオンだけをインストールしてください。このことはとても重要です。 アドオンをインストールした後でアドオンの実行を開始するためには、NVDAを再起動する必要があります。 再起動されるまで、そのアドオンは「インストール」の状態でリストに表示されます。
アドオンを削除するには、リストからアドオンを選択し、「削除」ボタンを押します。 本当に削除を行ってよいかどうか、NVDAからの確認が表示されます。 インストールと同様に、アドオンを完全に削除するためにはNVDAを再起動する必要があります。 再起動されるまで、そのアドオンは「削除」の状態でリストに表示されます。
アドオンを無効にするには「アドオンの無効化」ボタンを押します。 無効になっているアドオンを有効にするには「アドオンの有効化」ボタンを押します。 アドオンが「有効」の状態であれば「アドオンの無効化」を実行できます。「無効」の状態であれば「アドオンの有効化」を実行できます。 「アドオンの有効化」または「アドオンの無効化」を実行すると、リストではそのアドオンの状態が変わりますが、NVDA が再起動されるまで実際の状態は変わりません。 アドオンが「無効」になっていた場合は、状態に「再起動後に有効」と表示されます。 アドオンが「有効」になっていた場合は、状態に「再起動後に無効」と表示されます。 アドオンのインストールや削除と同様、有効化または無効化のためには NVDA の再起動が必要です。
アドオン マネージャーを閉じるには「閉じる」ボタンを押します。 アドオンの追加、削除、または状態を変更した場合は、その変更のためにNVDAを再起動するかどうかの確認が行われます。
古いアドオンの中には、使用しているバージョンのNVDAと互換性がなくなっているものがあります。 古いバージョンのNVDAを使用しているときには、新しいアドオンとの互換性がない場合もあります。 実行中のNVDAと互換性のないアドオンをインストールしようとするとエラーになり、アドオンが互換性がないと見なされる理由を表示します。 互換性のないアドオンを確認するには「アドオンの互換性の確認」ボタンを押して詳細を表示します。
NVDA メニューを開かないでアドオンマネージャーを直接開きたい場合は、入力ジェスチャーのダイアログで操作のカスタマイズをしてください。
アドオンマネージャーの「アドオンの互換性の確認」ボタンを押すと表示される「互換性のないアドオン」ダイアログを使用すると、互換性のないアドオンと、互換性がないと見なされた理由を調べることができます。 アドオンは、NVDAの大幅な変更に対応する更新が行われていない場合、または使用しているバージョンのNVDAでは利用できない機能に依存している場合、互換性がないと見なされます。 「互換性のないアドオン」はこの機能の目的とNVDAのバージョンを説明する短いメッセージを表示します。 またこのダイアログは以下の列を含むリストを表示します。
「互換性のないアドオン」には「このアドオンについて」ボタンもあります。 これを押すとアドオンの詳細な情報を表示します。アドオンの作成者に連絡するときに役立ちます。
この機能を選ぶとダイアログが開き、そこで、インストールされた NVDA からポータブル版を作成できます。 NVDA のポータブル版を実行している場合には、このメニュー項目は「ポータブル版の作成」ではなく「このコンピューターにNVDAをインストール」になります。
「ポータブル版の作成」の場合はポータブル版を作成するフォルダーを選択します。「このコンピューターにNVDAをインストール」の場合は NVDA をインストールする場所を選択します。
このダイアログでは以下を選ぶことができます:
コンピューターでアプリのインストールまたはアンインストールを行うと、COM DLL ファイルの登録が誤って解除されることがあります。 IAccessibleなどのCOMインターフェイスを使用するには COM DLL が正しく登録されている必要があり、この登録が解除されると不具合が発生する可能性があります。
特に Adobe Reader や Math Playerその他のアプリをインストールまたはアンインストールした後でこの不具合が起きる可能性があります。
COM の登録が解除されると、ブラウザー、デスクトップアプリ、タスクバー、その他のインターフェイスで問題が発生する可能性があります。
以下はこのツールを実行すると解決できる問題の例です:
この項目を実行すると、アプリモジュールとグローバルプラグインをNVDAを再起動することなく再読み込みできます。これは開発者にとって便利です。
この章では、NVDAでサポートされている音声エンジンについて述べます。 NVDAで利用可能な無料および有料の音声エンジンの購入およびダウンロード方法の詳細については、extra voices pageを参照してください。
音声エンジンeSpeak NGはNVDAに内蔵されているので、追加のドライバーやコンポーネントをインストールする必要はありません。 Windows 7, 8 および 8.1 において eSpeak NG は NVDA の既定の音声エンジンです(Windows 10 以降においては Windows OneCore が既定の音声エンジンです)。 この音声エンジンはNVDAに同梱されているので、別のシステム上でUSBメモリーからNVDAを実行するときには良い選択です。
eSpeak NG の各音声は、異なる言語で話すことができます。 eSpeak NG は 43 以上の言語をサポートしています。
また、音質の代替として、多くの声色を選択できます。
SAPI 4 は、Microsoftの古い音声エンジン向けの標準規格です。 NVDA は SAPI 4 に対応しており、インストールされている SAPI 4 音声エンジンがあれば利用できます。 しかし Microsoft はこの技術をもうサポートしていません。現在は必要なコンポーネントの配布が終了しています。
NVDA の音声エンジン設定で SAPI 4 を選択すると「音声」の選択肢にはインストールされているすべての SAPI 4 音声エンジンの利用可能な音声が追加されます(これは NVDA設定ダイアログの音声カテゴリ または 簡単音声設定 で選択可能です)。
SAPI 5はMicrosoftの音声エンジン向けの標準規格です。 この規格に対応した多くの音声エンジンは、複数のメーカーやWebサイトから購入もしくは無料で入手できる他、少なくともひとつ以上の音声がすでにシステムにプリインストールされています。 NVDAでこの規格を使用する場合、利用可能な音声 (NVDA設定ダイアログの音声カテゴリや簡単音声設定からアクセスできます) には、システムにインストールされていて利用可能なすべてのSAPI 5用の音声が含まれています。
Microsoft Speech Platformでは、通常はサーバーベースの読み上げアプリ開発に使用されるような多くの言語の音声が提供されています。 これらの音声はNVDAでも使用できます。
これらの音声を使用するには、ふたつのコンポーネントをインストールしてください。
Windows 10 以降では OneCore あるいは「モバイル」という名前の新しい音声が利用できます。 これらの音声は多くの言語で利用でき、従来の Speech API バージョン5の音声と比べて軽快に動作します。 Windows 10 以降においては Windows OneCore 音声は NVDA の既定の音声エンジンです(その他の環境では eSpeak NG が既定の音声エンジンです)。
新しい Windows OneCore の音声を追加するには、Windows システム設定の「時刻と言語」「音声認識」を開きます。 「音声を追加」を実行し、追加したい言語を検索します。 ひとつの言語が複数のロケール(言語や国・地域の設定)に存在することもあります。 例えば英語を検索すると「英国」「オーストラリア」などのロケールが見つかります。 フランス語では「フランス」「カナダ」「スイス」などのロケールが見つかります。 「英語」または「フランス語」のような言語の名前を入力して検索し、追加したいロケールに移動します。 追加したいロケールを選択し、「追加」ボタンを押します。 追加されたら、NVDA を再起動します。
利用できる音声の一覧は Microsoft の記事を参照してください: https://support.microsoft.com/en-us/windows/appendix-a-supported-languages-and-voices-4486e345-7730-53da-fcfe-55cc64300f01
この章では、NVDAでサポートされている点字ディスプレイについて述べます。
NVDA は USB または Bluetooth で接続された点字ディスプレイを自動検出して接続することができます。 この機能は NVDA 設定ダイアログの 点字カテゴリ で「点字ディスプレイの選択」を「自動」にすることで有効になります。 このオプションは初期状態で選択されています。
NVDAが自動検出できる点字ディスプレイは以下の通りです。
すべてのUSBまたはBluetooth接続された Freedom Scientific Focus および PAC Mate 点字ディスプレイをサポートしています。 使用するには、Freedom Scientific社製の点字ディスプレイ用ドライバーが必要です。 お持ちでない場合は、 https://www2.freedomscientific.com/downloads/focus-40-blue/focus-40-14-blue-downloads.asp から入手できます。 このページではFocus Blueディスプレイにしか言及していませんが、これらのドライバーはすべてのFreedom Scientific Focus/PAC Mate 点字ディスプレイをサポートしています。
NVDAの初期設定では、NVDA はUSBまたはBluetoothによる接続を自動選択します。 しかし点字設定で "USB" または "Bluetooth" を選ぶことで、接続方法を限定することができます。 例えばBluetoothで Focus ディスプレイと通信しながら、充電のために USB ポートをつなぎたいときに役立ちます。 NVDAの点字ディスプレイ自動検出はUSBまたはBluetooth接続の場合に使用できます。
以下は、これらのディスプレイ上で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | タッチカーソル1 (ディスプレイの最初のセル) |
点字表示をスクロールして進む | タッチカーソル20/40/80 (ディスプレイの最後のセル) |
点字表示をスクロールして戻る | 左アドバンスバー |
点字表示をスクロールして進む | 右アドバンスバー |
点字セル移動モードの切り替え | 左GDFボタン+右GDFボタン |
左ウィズホイール動作の切り替え | 左ウィズホイールを押す |
左ウィズホイールの動作を使用して戻る | 左ウィズホイールを上に移動 |
左ウィズホイール動作を使用して進む | 左ウィズホイールを下に移動 |
右ウィズホイール動作を切り替え | 右ウィズホイールを押す |
右ウィズホイール動作を使用して戻る | 右ウィズホイールを上に移動 |
右ウィズホイールの動作を使用して進む | 右ウィズホイールを下に移動 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
Shift+Tab キー | スペース+1の点+2の点 |
Tab キー | スペース+4の点+5の点 |
上矢印キー | スペース+1の点 |
下矢印キー | スペース+4の点 |
Control+左矢印キー | スペース+2の点 |
Control+右矢印キー | スペース+5の点 |
左矢印キー | スペース+3の点 |
右矢印キー | スペース+6の点 |
Home キー | スペース+1の点+3の点 |
End キー | スペース+4の点+6の点 |
Control+Home キー | スペース+1の点+2の点+3の点 |
Control+End キー | スペース+4の点+5の点+6の点 |
Alt キー | スペース+1の点+3の点+4の点 |
Alt+Tab キー | スペース+2の点+3の点+4の点+5の点 |
Alt+Shift+Tab キー | スペース+1の点+2の点+5の点+6の点 |
Windows+Tab キー | スペース+2の点+3の点+4の点 |
Esc キー | スペース+1の点+5の点 |
Windows キー | スペース+2の点+4の点+5の点+6の点 |
スペースキー | スペース |
Control キーのトグル | スペース+3の点+8の点 |
Alt キーのトグル | スペース+6の点+8の点 |
Windows キーのトグル | スペース+4の点+8の点 |
NVDA 制御キーのトグル | スペース+5の点+8の点 |
Shift キーのトグル | スペース+7の点+8の点 |
Control+Shift キーのトグル | スペース+3の点+7の点+8の点 |
Alt+Shift キーのトグル | スペース+6の点+7の点+8の点 |
Windows+Shift キーのトグル | スペース+4の点+7の点+8の点 |
NVDA+Shift キーのトグル | スペース+5の点+7の点+8の点 |
Control+Alt キーのトグル | スペース+3の点+6の点+8の点 |
Control+Alt+Shift キーのトグル | スペース+3の点+6の点+7の点+8の点 |
Windows+D キー (すべてのアプリを最小化) | スペース+1の点+2の点+3の点+4の点+5の点+6の点 |
現在の行の報告 | スペース+1の点+4の点 |
NVDA メニュー | スペース+1の点+3の点+4の点+5の点 |
ロッカーバーキーがついている新しい Focus (Focus 40, Focus 80 および Focus Blue):
名称 | キー |
---|---|
点字表示を前の行に移動 | 左ロッカーバー上, 右ロッカーバー上 |
点字表示を次の行に移動 | 左ロッカーバー下, 右ロッカーバー下 |
Focus 80 のみ:
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 左バンパーバー上, 右バンパーバー上 |
点字表示をスクロールして進む | 左バンパーバー下, 右バンパーバー下 |
USBまたはBluetooth接続されたOptelec社製のALVA BC640およびBC680ディスプレイの両方をサポートします。 Braille Voyager などの旧式ディスプレイを、 Optelec 社のプロトコルコンバーター経由で接続することもできます。 これらのディスプレイを使用するために、特別なドライバーは必要ありません。 ディスプレイを接続して、NVDAでそれが使用できるように設定するだけです。
ALVA Bluetooth ユーティリティーでペアリングした Bluetooth 接続の ALVA BC6 ディスプレイを NVDA から使用できない場合があります。 このユーティリティーでペアリングしたディスプレイを NVDA が見つけられない場合は、Windows の Bluetooth 設定から通常の方法で ALVA ディスプレイを接続することを推奨します。
一部の機器は点字入力キーを備えていますが、初期状態では文字入力は機器自身の HID キーボードシミュレーションによってテキストに変換されます。 つまり初期状態では NVDA の点字入力テーブルの設定は効果がありません。 新しいファームウェアで動作する ALVA ディスプレイの場合は、入力ジェスチャーの操作によって HID キーボードシミュレーションを無効にできます。
以下は、このディスプレイ上で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | t1, etouch1 |
点字表示を前の行に移動 | t2 |
点字表示をフォーカスに移動 | t3 |
点字表示を次の行に移動 | t4 |
点字表示をスクロールして進む | t5, etouch3 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
点字セルの位置のテキストの書式の報告 | 第2タッチカーソル |
HID キーボードシミュレーションの切り替え | t1+spEnter |
レビューの最初の行に移動 | t1+t2 |
レビューの最後の行に移動 | t4+t5 |
点字表示の追従の切り替え | t1+t3 |
タイトルの報告 | etouch2 |
ステータスバーの報告 | etouch4 |
Shift+Tabキー | sp1 |
Alt キー | sp2, alt |
Esc キー | sp3 |
Tab キー | sp4 |
上矢印キー | spUp |
下矢印キー | spDown |
左矢印キー | spLeft |
右矢印キー | spRight |
Enterキー | spEnter, enter |
日付と時刻の報告 | sp2+sp3 |
NVDAメニュー | sp1+sp3 |
Windows+Dキー (すべてのアプリを最小化) | sp1+sp4 |
Windows+Bキー (システムトレイにフォーカスを移動) | sp3+sp4 |
Windowsキー | sp1+sp2, windows |
Alt+Tabキー | sp2+sp4 |
Ctrl+Homeキー | t3+spUp |
Ctrl+Endキー | t3+spDown |
Homeキー | t3+spLeft |
Endキー | t3+spRight |
Ctrl キー | control |
USB、シリアルポート、Bluetoothで接続できる多くのHandy Tech 点字ディスプレイをサポートしています。 古いUSB接続のディスプレイを使用する場合は、Handy Tech社からUSBドライバーを入手してインストールする必要があります。
以下の機種は NVDA が直接サポートしていませんが、Handy Tech's universal driver と NVDA アドオンを使うことで使用できます:
以下は Handy Tech 点字ディスプレイの NVDA用キー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | Left, Up, B3 |
点字表示をスクロールして進む | Right, Down, B6 |
点字表示を前の行に移動 | B4 |
点字表示を次の行に移動 | B5 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
Shift+Tabキー | Esc, 左トリプルアクションキー Up+Down |
Alt キー | B2+B4+B5 |
Esc キー | B4+B6 |
Tab キー | Enter, 右トリプルアクションキー Up+Down |
Enterキー | Esc+Enter, 左右のトリプルアクションキー Up+Down, ジョイスティックのアクション |
上矢印キー | ジョイスティックの上 |
下矢印キー | ジョイスティックの下 |
左矢印キー | ジョイスティックの左 |
右矢印キー | ジョイスティックの右 |
NVDAメニュー | B2+B4+B5+B6 |
点字表示モードの切替 | B2 |
点字カーソルの切替 | B1 |
フォーカス前後の情報の切替 | B7 |
点字入力の切替 | スペース+B1+B3+B4 (スペース+大文字 B) |
MDV社製のLilliディスプレイをサポートしています。 これらのディスプレイを使用するために、特別なドライバーは必要ありません。 ディスプレイを接続して、NVDAでそれが使用できるように設定するだけです。
この機種では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。
以下は、これらのディスプレイ上で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | LF |
点字表示をスクロールして進む | RG |
点字表示を前の行に移動 | UP |
点字表示を次の行に移動 | DN |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
Shift+Tabキー | SLF |
Tabキー | SRG |
Alt+Tabキー | SDN |
Alt+Shift+Tabキー | SUP |
USB, Bluetooth またはシリアルポートで接続されるBaum、HumanWare、APHおよびOrbitの点字ディスプレイをサポートしています。 サポートしているディスプレイには以下のものが含まれます。
その他のいくつかのBaum社製ディスプレイでも動作する可能性がありますが、テストは行っていません。
HID非対応のディスプレイをUSB接続する場合は、ディスプレイの製造元が提供するUSBドライバーを事前にインストールしてください。 VarioUltra と Pronto! はHIDを使用します。 The Refreshabraille と Orbit Reader 20 は適切に設定すればHIDを使用します。
Orbit Reader 20 のUSBシリアル接続モードは現在 Windows 10 以降だけに対応しています。 USB HID モードはその他の環境でも利用できます。
以下は、これらのディスプレイ上で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | d2 |
点字表示をスクロールして進む | d5 |
点字表示を前の行に移動 | d1 |
点字表示を次の行に移動 | d3 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
ジョイスティックが付いているディスプレイの場合:
名称 | キー |
---|---|
上矢印キー | 上 |
下矢印キー | 下 |
左矢印キー | 左 |
右矢印キー | 右 |
Enterキー | select |
hedo Reha-Technik製のhedo ProfiLine USBに対応しました。 最初に、製造元から提供されているUSBドライバーをインストールする必要があります。
この機種では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。
以下は、このディスプレイ上で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | K1 |
点字表示をスクロールして進む | K3 |
点字表示を前の行に移動 | B2 |
点字表示を次の行に移動 | B5 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
点字表示を切り替え | K2 |
すべて読み上げ | B6 |
hedo Reha-Technik製のhedo MobilLine USBがサポートされました。 最初に、製造元から提供されているUSBドライバーをインストールする必要があります。
この機種では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。
以下は、このディスプレイ上で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | K1 |
点字表示をスクロールして進む | K3 |
点字表示を前の行に移動 | B2 |
点字表示を次の行に移動 | B5 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
点字表示を切り替え | K2 |
すべて読み上げ | B6 |
USBまたはBluetooth接続されたHumanWare製の BI 14, BI 32, BI 20X, BI 40, BI 40X および B 80 を含むBrailliant BI および B シリーズのディスプレイに対応しています。 USB接続で HumanWare プロトコルを使用する場合は、事前に製造元から提供されたUSBドライバーをインストールする必要があります。 プロトコルとして OpenBraille を使用する場合は USB ドライバーは不要です。
以下の機種にも対応しています。ドライバーをインストールする必要はありません。
以下は Brailliant BI/B および BrailleNote touch で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 左 |
点字表示をスクロールして進む | 右 |
点字表示を前の行に移動 | 上 |
点字表示を次の行に移動 | 下 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
点字表示の切り替え | 上+下 |
上矢印キー | スペース+1の点 |
下矢印キー | スペース+4の点 |
左矢印キー | スペース+3の点 |
右矢印キー | スペース+6の点 |
Shift+Tabキー | スペース+1の点+3の点 |
Tab キー | スペース+4の点+6の点 |
Alt キー | スペース+1の点+3の点+4の点 (スペース+M) |
Esc キー | スペース+1の点+5の点 (スペース+E) |
Enterキー | 8の点 |
Windowsキー | スペース+3の点+4の点 |
Alt+Tabキー | スペース+2の点+3の点+4の点+5の点 (スペース+T) |
NVDAメニュー | スペース+1の点+3の点+4の点+5の点 (スペース+N) |
Windows+Dキー (すべてのアプリを最小化) | スペース+1の点+4の点+5の点 (スペース+D) |
すべて読み上げ | スペース+1の点+2の点+3の点+4の点+5の点+6の点 |
名称 | キー |
---|---|
NVDAメニュー | c1+c3+c4+c5 (コマンド N) |
Windows+Dキー (すべてのアプリを最小化) | c1+c4+c5 (コマンド D) |
すべて読み上げ | c1+c2+c3+c4+c5+c6 |
名称 | キー |
---|---|
上矢印キー | ジョイスティック 上 |
下矢印キー | ジョイスティック 下 |
左矢印キー | ジョイスティック 左 |
右矢印キー | ジョイスティック 右 |
Enterキー | ジョイスティック アクション |
HIMS 社の Braille Sense, Braille EDGE, Smart Beetle および Sync Braille ディスプレイを USB または Bluetooth で接続すれば NVDA で利用できます。 USB 接続のときは HIMS 社が提供する USB ドライバーをインストールしておく必要があります。 USB ドライバーのダウンロード: http://www.himsintl.com/upload/HIMS_USB_Driver_v25.zip
NVDA で利用するときのキー割り当ては以下のとおりです。 キーの場所の説明は点字ディスプレイのマニュアルをお読みください。
名称 | キー |
---|---|
点字セルに移動 | タッチカーソル |
点字表示をスクロールして戻る | 左サイドのスクロール上, 右サイドのスクロール上, 左サイドのスクロール |
点字表示をスクロールして進む | 左サイドのスクロール下, 右サイドのスクロール下, 右サイドのスクロール |
点字表示を前の行に移動 | 左サイドのスクロール上+右サイドのスクロール上 |
点字表示を次の行に移動 | 左サイドのスクロール下+右サイドのスクロール下 |
レビューで前の行に移動 | 右サイドの上矢印 |
レビューで次の行に移動 | 右サイドの下矢印 |
レビューで前の文字に移動 | 右サイドの左矢印 |
レビューで次の文字に移動 | 右サイドの右矢印 |
フォーカスに移動 | 左サイドのスクロール上+左サイドのスクロール下, 右サイドのスクロール上+右サイドのスクロール下, 左サイドのスクロール+右サイドのスクロール |
Ctrl キー | smartbeetle:f1, brailleedge:f3 |
Windows キー | f7, smartbeetle:f2 |
Alt キー | 1の点+3の点+4の点+スペース, f2, smartbeetle:f3, brailleedge:f4 |
Shift キー | f5 |
Insert キー | 2の点+4の点+スペース, f6 |
アプリケーション キー | 1の点+2の点+3の点+4の点+スペース, f8 |
CapsLock キー | 1の点+3の点+6の点+スペース |
Tab キー | 4の点+5の点+スペース, f3, brailleedge:f2 |
Shift+Alt+Tab キー | f2+f3+f1 |
Alt+Tab キー | f2+f3 |
Shift+Tab キー | 1の点+2の点+スペース |
End キー | 4の点+6の点+スペース |
Ctrl+End キー | 4の点+5の点+6の点+スペース |
Home キー | 1の点+3の点+スペース, smartbeetle:f4 |
Ctrl+Home キー | 1の点+2の点+3の点+スペース |
Alt+F4 キー | 1の点+3の点+5の点+6の点+スペース |
左矢印 キー | 3の点+スペース, 左サイドの左矢印 |
Ctrl+Shift+左矢印 キー | 2の点+8の点+スペース+f1 |
Ctrl+左矢印 キー | 2の点+スペース |
Shift+Alt+左矢印 キー | 2の点+7の点+f1 |
Alt+左矢印 キー | 2の点+7の点 |
右矢印 キー | 6の点+スペース, 左サイドの右矢印 |
Ctrl+Shift+右矢印 キー | 5の点+8の点+スペース+f1 |
Ctrl+右矢印 キー | 5の点+スペース |
Shift+Alt+右矢印 キー | 5の点+7の点+f1 |
Alt+右矢印 キー | 5の点+7の点 |
PageUp キー | 1の点+2の点+6の点+スペース |
Ctrl+PageUp キー | 1の点+2の点+6の点+8の点+スペース |
上矢印キー | 1の点+スペース, 左サイドの上矢印 |
Ctrl+Shift+上矢印 キー | 2の点+3の点+8の点+スペース+f1 |
Ctrl+上矢印 キー | 2の点+3の点+スペース |
Shift+Alt+上矢印 キー | 2の点+3の点+7の点+f1 |
Alt+上矢印 キー | 2の点+3の点+7の点 |
Shift+上矢印 キー | 左サイドのスクロール下+スペース |
PageDown キー | 3の点+4の点+5の点+スペース |
Ctrl+PageDown キー | 3の点+4の点+5の点+8の点+スペース |
下矢印 キー | 4の点+スペース, 左サイドの下矢印 |
Ctrl+Shift+下矢印 キー | 5の点+6の点+8の点+スペース+f1 |
Ctrl+下矢印 キー | 5の点+6の点+スペース |
Shift+Alt+下矢印 キー | 5の点+6の点+7の点+f1 |
Alt+下矢印 キー | 5の点+6の点+7の点 |
Shift+下矢印 キー | スペース+右サイドのスクロール下 |
Esc キー | 1の点+5の点+スペース, f4, brailleedge:f1 |
Delete キー | 1の点+3の点+5の点+スペース, 1の点+4の点+5の点+スペース |
F1 キー | 1の点+2の点+5の点+スペース |
F3 キー | 1の点+4の点+8の点+スペース |
F4 キー | 7の点+f3 |
Windows+B キー | 1の点+2の点+f1 |
Windows+D キー | 1の点+4の点+5の点+f1 |
Ctrl+Insert キー | smartbeetle:f1+右サイドのスクロール |
Alt+Insert キー | smartbeetle:f3+右サイドのスクロール |
日本テレソフト社の次の2つのシリーズの点字ディスプレイをサポートしています。
これらのディスプレイの詳細は https://en.seika-braille.com/down/index.html を参照してください。
以下は、これらの機種で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 左 |
点字表示をスクロールして進む | 右 |
点字表示を前の行に移動 | b3 |
点字表示を次の行に移動 | b4 |
点字セル移動モードの切り替え | b5 |
すべて読み上げ | b6 |
Tab キー | b1 |
Shift+Tab キー | b2 |
Alt+Tab キー | b1+b2 |
NVDA メニュー | 左+右 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
以下は、これらの機種で使用できるNVDA用のキー割り当てです。 各キーの位置については、ディスプレイの説明書を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 左 |
点字表示をスクロールして進む | 右 |
すべて読み上げ | スペース+Backspace |
NVDA メニュー | 左+右 |
点字表示を前の行に移動 | LJ 上 |
点字表示を次の行に移動 | LJ 下 |
点字表示の追従の切り替え | LJ 中央 |
tab | LJ 右 |
shift+tab | LJ 左 |
上矢印キー | RJ 上 |
下矢印キー | RJ 下 |
左矢印キー | RJ 左 |
右矢印キー | RJ 右 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
shift+上矢印キー | スペース+RJ 上, Backspace+RJ 上 |
shift+下矢印キー | スペース+RJ 下, Backspace+RJ 下 |
shift+左矢印キー | スペース+RJ 左, Backspace+RJ 左 |
shift+右矢印キー | スペース+RJ 右, Backspace+RJ 右 |
enter キー | RJ 中央, 8の点 |
escape キー | スペース+RJ 中央 |
windows キー | Backspace+RJ 中央 |
space キー | スペース, Backspace |
backspace キー | 7の点 |
pageup キー | スペース+LJ 右 |
pagedown キー | スペース+LJ 左 |
home キー | スペース+LJ 上 |
end キー | スペース+LJ 下 |
control+home キー | backspace+LJ 上 |
control+end キー | backspace+LJ 下 |
次の点字ディスプレイをサポートしています:
これらの機種では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。
多くの機種に Easy Access Bar (EAB) があり、直感的ですばやい操作ができます。 この EAB は4方向に動かせて、各方向ごとに2個のスイッチがあります。 ただし C および Live シリーズはこの規則の例外です。
Cシリーズおよび特定の機種には2列のタッチカーソルがあり、上の列は書式の報告に使われます。 タッチカーソルの上の列のどれかひとつを押しながらCシリーズの EAB を押すと、第2段階の押しかたをしたことと同じになります。 Live シリーズのディスプレイには1列のタッチカーソルがあり、EAB は各方向について1段階だけの押し方ができます。 第2段階の押し方のエミュレーションを行うには、タッチカーソルのどれかを押しながら、目的の方向の EAB を押します。 上下左右のキー(またはEAB)を押し続けると、操作のリピートになります。
これらの点字ディスプレイで一般的に使える操作は次のとおりです:
名称 | キー |
---|---|
L1 | 左前面キー |
L2 | 左背面キー |
R1 | 右前面キー |
R2 | 右背面キー |
上 | 1ステップ上 |
上2 | 2ステップ上 |
左 | 1ステップ左 |
左2 | 2ステップ左 |
右 | 1ステップ右 |
右2 | 2ステップ右 |
下 | 1ステップ下 |
下2 | 2ステップ下 |
以下は NVDA のために割り当てられた Papenmeier のコマンドです:
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 左 |
点字表示をスクロールして進む | 右 |
点字表示を前の行に移動 | 上 |
点字表示を次の行に移動 | 下 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
レビューカーソルの現在の文字の報告 | L1 |
現在のナビゲーターオブジェクトを選択 | L2 |
タッチカーソルの切替 | R2 |
タイトルの報告 | L1+上 |
ステータスバーの報告 | L2+下 |
外側のオブジェクトに移動 | 上2 |
内側の最初のオブジェクトに移動 | 下2 |
前のオブジェクトに移動 | 左2 |
次のオブジェクトに移動 | 右2 |
点字セルの位置のテキストの書式の報告 | 上の列のタッチカーソル |
Trio モデルでは点字キーボードの前面に4つのキーがあります。 これらは(左から右に)以下の通りです:
現在は右親指キーは使っていません。 内側のキーは両方ともスペースに割り当てています。
名称 | キー |
---|---|
Esc キー | スペース+7の点 |
上矢印キー | スペース+2の点 |
左矢印キー | スペース+1の点 |
右矢印キー | スペース+4の点 |
下矢印キー | スペース+5の点 |
control キー | lt+2の点 |
alt キー | lt+3の点 |
control+Esc キー | スペース+1 2 3 4 5 6の点 |
tab キー | スペース+3 7の点 |
次の点字ディスプレイをサポートしています:
これらのディスプレイの接続方法はシリアルポートだけです。 したがって、この機種では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。 点字ディスプレイの選択ダイアログでこのドライバーを選んでから、ディスプレイが接続されているポートを選択する必要があります。
一部の機種には、直感的かつ高速な動作を可能にするイージーアクセスバー(EAB)が備わっています。 EABは4方向に移動させることができ、一般的に各方向に2つのスイッチがあります。 上下左右キー(またはEAB)を押したまま保持すると、対応するアクションが繰り返されます。 旧式の機種はEABがありません。フロントキーが代わりに使用できます。
これらの点字ディスプレイで一般的に使える操作は次のとおりです:
名称 | キー |
---|---|
l1 | 左前面キー |
l2 | 左背面キー |
r1 | 右前面キー |
r2 | 右背面キー |
up | 1ステップ上 |
up2 | 2ステップ上 |
left | 1ステップ左 |
left2 | 2ステップ左 |
right | 1ステップ右 |
right2 | 2ステップ右 |
dn | 1ステップ下 |
dn2 | 2ステップ下 |
以下は NVDA のために割り当てられた Papenmeier のコマンドです:
EABがある機種:
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | left |
点字表示をスクロールして進む | right |
点字表示を前の行に移動 | up |
点字表示を次の行に移動 | dn |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
レビューカーソルの現在の文字の報告 | l1 |
現在のナビゲーターオブジェクトを選択 | l2 |
タイトルの報告 | l1up |
ステータスバーの報告 | l2down |
外側のオブジェクトに移動 | up2 |
内側の最初のオブジェクトに移動 | dn2 |
次のオブジェクトに移動 | right2 |
前のオブジェクトに移動 | left2 |
点字セルの位置のテキストの書式の報告 | 上の列のタッチカーソル |
BRAILLEX Tiny:
名称 | キー |
---|---|
レビューカーソルの現在の文字の報告 | l1 |
現在のナビゲーターオブジェクトを選択 | l2 |
点字表示をスクロールして戻る | left |
点字表示をスクロールして進む | right |
点字表示を前の行に移動 | up |
点字表示を次の行に移動 | dn |
タッチカーソルの切替 | r2 |
外側のオブジェクトに移動 | r1+up |
内側の最初のオブジェクトに移動 | r1+dn |
前のオブジェクトに移動 | r1+left |
次のオブジェクトに移動 | r1+right |
点字セルの位置のテキストの書式の報告 | 上の列のタッチカーソル |
タイトルの報告 | l1+up |
ステータスバーの報告 | l2+down |
BRAILLEX 2D Screen:
名称 | キー |
---|---|
レビューカーソルの現在の文字の報告 | l1 |
現在のナビゲーターオブジェクトの報告 | l2 |
タッチカーソルの切替 | r2 |
点字セルの位置のテキストの書式の報告 | 上の列のタッチカーソル |
点字表示を前の行に移動 | up |
点字表示をスクロールして戻る | left |
点字表示をスクロールして進む | right |
点字表示を次の行に移動 | dn |
次のオブジェクトに移動 | left2 |
外側のオブジェクトに移動 | up2 |
内側の最初のオブジェクトに移動 | dn2 |
前のオブジェクトに移動 | right2 |
NVDA は Humanware の BrailleNote ノートテイカーに対応しており、スクリーンリーダーのための点字ディスプレイ端末として使うことができます。 次の機種に対応しています:
BrailleNote Touch については Brailliant BI シリーズ / BrailleNote Touch を参照してください。
BrailleNote PK を除いて、点字 (BT) および QWERTY (QT) の両方のキーボードに対応しています。 BrailleNote QT の PC キーボードエミュレーションには対応していません。 QT キーボードから点字のドットを入力することもできます。 詳細は BrailleNote マニュアルガイドの点字ターミナルのセクションを参照してください。
お使いの機種が複数の接続方法で使える場合は、 BrailleNote を NVDA で使うために、点字ディスプレイ装置の設定でポートを選ぶ必要があります。 詳細は BrailleNote の説明書をお読みください。 NVDA設定ダイアログの点字カテゴリでポート選択が必要になる場合もあります。 USBまたはBluetoothで接続する場合は、"自動選択"、"USB"、"Bluetooth" のいずれかを適切に選んでください。 シリアルポート(またはUSBシリアルコンバーター)を使う場合、あるいは、これらの選択肢が表示されない場合は、ハードウェアのポート一覧から、適切なポートを選んでください。
BrailleNote Apex を USB 接続するためには、あらかじめ HumanWare が提供するドライバーをインストールしてください。
BrailleNote Apex BT では、1の点と4の点の間にあるスクロールホイールにさまざまな NVDA のコマンドを割り当てて使うことができます。 このスクロールホイールには、4方向のボタン、中央のボタン、そして時計回りまたは反時計回りに回転するホイールがあります。
以下は NVDA における BrailleNote のコマンド割り当てです。 キーの場所については BrailleNote の説明書をお読みください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | back |
点字表示をスクロールして進む | advance |
点字表示を前の行に移動 | previous |
点字表示を次の行に移動 | next |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
NVDA メニュー | スペース+1の点+3の点+4の点+5の点 (スペース+n) |
タッチカーソルの切替 | previous+next |
上矢印キー | スペース+1の点 |
下矢印キー | スペース+4の点 |
左矢印キー | スペース+3の点 |
右矢印キー | スペース+6の点 |
PageUp キー | スペース+1の点+3の点 |
PageDown キー | スペース+4の点+6の点 |
Home キー | スペース+1の点+2の点 |
End キー | スペース+4の点+5の点 |
Control+Home キー | スペース+1の点+2の点+3の点 |
Control+end キー | スペース+4の点+5の点+6の点 |
スペースキー | スペース |
Enter キー | スペース+8の点 |
バックスペースキー | スペース+7の点 |
Tab キー | スペース+2の点+3の点+4の点+5の点 (スペース+t) |
Shift+tab キー | スペース+1の点+2の点+5の点+6の点 |
Windows キー | スペース+2の点+4の点+5の点+6の点 (スペース+w) |
Alt キー | スペース+1の点+3の点+4の点 (スペース+m) |
入力ヘルプの切替 | スペース+2の点+3の点+6の点 (スペース+小文字h) |
以下は点字入力モードでない場合の BrailleNote QT のコマンド割り当てです。
名称 | キー |
---|---|
NVDA メニュー | read+n |
上矢印キー | 上矢印 |
下矢印キー | 下矢印 |
左矢印キー | 左矢印 |
右矢印キー | 右矢印 |
Page Up キー | ファンクション+上矢印 |
Page Down キー | ファンクション+下矢印 |
Home キー | ファンクション+左矢印 |
End キー | ファンクション+右矢印 |
Ctrl+Home キー | read+t |
Ctrl+End キー | read+b |
Enter キー | enter |
Backspace キー | backspace |
Tab キー | tab |
Shift+Tab キー | shift+tab |
Windows キー | read+w |
Alt キー | read+m |
入力ヘルプの切替 | read+1 |
以下はスクロールホイールに割り当てられたコマンドです:
名称 | キー |
---|---|
上矢印キー | 上矢印 |
下矢印キー | 下矢印 |
左矢印キー | 左矢印 |
右矢印キー | 右矢印 |
Enter キー | 中央ボタン |
Tab キー | ホイール時計回り |
Shift+Tab キー | ホイール反時計回り |
NVDA は ONCE の EcoBraille ディスプレイに対応しています。 次の機種に対応しています:
点字ディスプレイの選択ダイアログ で、点字ディスプレイが接続されているポートを指定できます。 これらの機種では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。
以下は EcoBraille ディスプレイのコマンド割り当てです。 これらのキーの場所の詳細は EcoBraille ドキュメント を参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | T2 |
点字表示をスクロールして進む | T4 |
点字表示を前の行に移動 | T1 |
点字表示を次の行に移動 | T5 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
現在のナビゲーターオブジェクトの実行 | T3 |
次のレビューモードに切替 | F1 |
外側のオブジェクトに移動 | F2 |
前のレビューモードに切替 | F3 |
前のオブジェクトに移動 | F4 |
現在のオブジェクトを報告 | F5 |
次のオブジェクトに移動 | F6 |
フォーカスのあるオブジェクトに移動 | F7 |
内側の最初のオブジェクトに移動 | F8 |
フォーカスまたはテキストカーソルを現在のレビュー位置に移動 | F9 |
レビューカーソルの位置を報告 | F0 |
点字表示モードの切替 | A |
SuperBraille は主に台湾で利用されている機器で、USB またはシリアルで接続できます。 SuperBraille には物理的なキーやスクロールボタンがないため、入力は PC のキーボードで行います。 台湾で利用される他のスクリーンリーダーとの互換性を考慮して、点字ディスプレイのスクロールのために以下のキー操作が割り当てられています:
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | テンキーのプラス |
点字表示をスクロールして進む | テンキーのマイナス |
NVDA は Eurobraille の Esys, Esytime および Iris ディスプレイに対応しています。 Esys および Esytime-Evo デバイスは USB または Bluetooth での接続に対応します。 旧モデルの Esytime デバイスは USB 接続のみに対応します。 Iris ディスプレイはシリアルポートでの接続のみに対応します。 点字設定のダイアログでドライバーを選択してから、ディスプレイが接続されているポートを選択します。
Iris および Esys ディスプレイは点字キーボードとテンキーを備えています。 スペースバーのように配置されている2個のキーは、左側がバックスペースで、右側がスペースキーです。
以下は NVDA におけるこれらの点字ディスプレイのキー割り当てです。 キーの場所についての詳細は点字ディスプレイのドキュメントを参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | スイッチ1-6左, l1 |
点字表示をスクロールして進む | スイッチ1-6右, l8 |
現在のフォーカスに移動 | スイッチ1-6左+スイッチ1-6右, l1+l8 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
点字セルの位置のテキストの書式の報告 | ダブルルーティング |
レビューで前の行に移動 | ジョイスティック1上 |
レビューで次の行に移動 | ジョイスティック1下 |
レビューで前の文字に移動 | ジョイスティック1左 |
レビューで次の文字に移動 | ジョイスティック1右 |
前のレビューモードに切り替え | ジョイスティック1左+ジョイスティック1上 |
次のレビューモードに切り替え | ジョイスティック1右+ジョイスティック1下 |
直前に入力した点字セルまたは文字を消去 | バックスペース |
点字文字入力を変換して Enter キーを押す | バックスペース+スペース |
Insert キー | 3の点+5の点+スペース, l7 |
Delete キー | 3の点+6の点+スペース |
Home キー | 1の点+2の点+3の点+スペース, ジョイスティック2左+ジョイスティック2上 |
End キー | 4の点+5の点+6の点+スペース, ジョイスティック2右+ジョイスティック2下 |
左矢印 キー | 2の点+スペース, ジョイスティック2左, 左矢印 |
右矢印 キー | 5の点+スペース, ジョイスティック2右, 右矢印 |
上矢印 キー | 1の点+スペース, ジョイスティック2上, 上矢印 |
下矢印 キー | 6の点+スペース, ジョイスティック2下, 下矢印 |
Enter キー | ジョイスティック2中央 |
PageUp キー | 1の点+3の点+スペース |
PageDown キー | 4の点+6の点+スペース |
テンキー1 | 1の点+6の点+backスペース |
テンキー2 | 1の点+2の点+6の点+バックスペース |
テンキー3 | 1の点+4の点+6の点+バックスペース |
テンキー4 | 1の点+4の点+5の点+6の点+バックスペース |
テンキー5 | 1の点+5の点+6の点+バックスペース |
テンキー6 | 1の点+2の点+4の点+6の点+バックスペース |
テンキー7 | 1の点+2の点+4の点+5の点+6の点+バックスペース |
テンキー8 | 1の点+2の点+5の点+6の点+バックスペース |
テンキー9 | 2の点+4の点+6の点+バックスペース |
テンキー Insert | 3の点+4の点+5の点+6の点+バックスペース |
テンキー ピリオド(小数点) | 2の点+バックスペース |
テンキー 割算記号 (/) | 3の点+4の点+バックスペース |
テンキー 掛算記号 (*) | 3の点+5の点+バックスペース |
テンキー マイナス | 3の点+6の点+バックスペース |
テンキー プラス | 2の点+3の点+5の点+バックスペース |
テンキー Enter | 3の点+4の点+5の点+バックスペース |
Esc キー | 1の点+2の点+4の点+5の点+スペース, l2 |
Tab キー | 2の点+5の点+6の点+スペース, l3 |
Shift+Tab キー | 2の点+3の点+5の点+スペース |
PrintScreen キー | 1の点+3の点+4の点+6の点+スペース |
Pause キー | 1の点+4の点+スペース |
アプリケーション キー | 5の点+6の点+バックスペース |
F1 キー | 1の点+バックスペース |
F2 キー | 1の点+2の点+バックスペース |
F3 キー | 1の点+4の点+バックスペース |
F4 キー | 1の点+4の点+5の点+バックスペース |
F5 キー | 1の点+5の点+バックスペース |
F6 キー | 1の点+2の点+4の点+バックスペース |
F7 キー | 1の点+2の点+4の点+5の点+バックスペース |
F8 キー | 1の点+2の点+5の点+バックスペース |
F9 キー | 2の点+4の点+バックスペース |
F10 キー | 2の点+4の点+5の点+バックスペース |
F11 キー | 1の点+3の点+バックスペース |
F12 キー | 1の点+2の点+3の点+バックスペース |
Windows キー | 1の点+2の点+3の点+4の点+バックスペース |
CapsLock キー | 7の点+バックスペース, 8の点+バックスペース |
NumLock キー | 3の点+バックスペース, 6の点+バックスペース |
Shift キー | 7の点+スペース, l4 |
Shift キーの切り替え | 1の点+7の点+スペース, 4の点+7の点+スペース |
Control キー | 7の点+8の点+スペース, l5 |
Control キーの切り替え | 1の点+7の点+8の点+スペース, 4の点+7の点+8の点+スペース |
Alt キー | 8の点+スペース, l6 |
Alt キーの切り替え | 1の点+8の点+スペース, 4の点+8の点+スペース |
HID キーボード シミュレーションの切り替え | esytime):l1+ジョイスティック1下, esytime):l8+ジョイスティック1下 |
NVDA は Nattiq Technologies の点字ディスプレイの USB 接続に対応しています。 Windows 10 以降はこの点字ディスプレイの接続を検出します。Windows 10 よりも過去のバージョンの Windows では USB ドライバーのインストールが必要な場合があります。 ドライバーは製造元のウェブサイトから入手できます。
以下は NVDA における Nattiq Technologies の点字ディスプレイのキー割り当てです。 キーの場所についての詳細は点字ディスプレイのドキュメントを参照してください。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 上 |
点字表示をスクロールして進む | 下 |
点字表示を前の行に移動 | 左 |
点字表示を次の行に移動 | 右 |
点字セルに移動 | タッチカーソル |
BRLTTYを使うとNVDAをより多くの点字ディスプレイに対応させることができます。 使用するには、BRLTTY for Windowsをインストールする必要があります。 最新のパッケージ、例えばbrltty-win-4.2-2.exeのような名前のものをダウンロードしてインストールしてください。 ディスプレイで使用するポートの設定を行う際、特にUSB接続のディスプレイを使用し製造元のドライバーをインストールしている場合、説明を注意深く確認してください。
点字入力キーを備えている機器を使う場合は、BRLTTY 自身が文字入力の処理を行います。 NVDAの点字入力テーブル設定は有効ではありません。
BRLTTY では点字ディスプレイの自動検出は利用できません。
以下はNVDA用に割り当てられたBRLTTYのコマンドです。 BRLTTY用のコマンドが、ディスプレイのコントロールにどのように割り当てられているかに関しては、BRLTTY key tables documentationを確認してください。
名称 | BRLTTYコマンド |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | fwinlt (左に1画面戻る) |
点字表示をスクロールして進む | fwinrt (右に1画面進む) |
点字表示を前の行に移動 | lnup (上に1行戻る) |
点字表示を次の行に移動 | lndn (下に1行進む) |
点字セルに移動 | タッチカーソル (カーソルを文字に移動) |
これは「標準 HID 点字ディスプレイ仕様」に対応する実験的な点字ドライバーです。2018年に Microsoft, Google, Apple および NV Access を含む複数の支援技術ベンダーによって制定されました。 将来、あらゆる製造元のすべての機種の点字ディスプレイが、この標準仕様に対応することで、製造元ごとに点字ディスプレイドライバーを使い分ける必要性がなくなることが期待されます。
NVDA は、この仕様に対応する点字ディスプレイの接続を、自動的に検出します。
以下は点字ディスプレイ機器のキーの割り当てです。
名称 | キー |
---|---|
点字表示をスクロールして戻る | 左にパン または ロッカーバーの上 |
点字表示をスクロールして進む | 右にパン または ロッカーバーの下 |
点字表示を前の行に移動 | スペース+1の点 |
点字表示を次の行に移動 | スペース+4の点 |
点字セルに移動 | セット1のタッチカーソル |
点字表示の追従の切り替え | 上+下 |
上矢印キー | ジョイスティックの上 |
下矢印キー | ジョイスティックの下 |
左矢印キー | スペース+3の点 または ジョイスティックの左 |
右矢印キー | スペース+6の点 または ジョイスティックの右 |
Shift+Tab キー | スペース+1の点+3の点 |
Tab キー | スペース+4の点+6の点 |
Alt キー | スペース+1の点+3の点+4の点 (スペース+M) |
Escape キー | スペース+1の点+5の点 (スペース+E) |
Enter キー | 8の点 または ジョイスティックの中央 |
Windows キー | スペース+3の点+4の点 |
Alt+Tab キー | スペース+2の点+3の点+4の点+5の点 (スペース+T) |
NVDA メニュー | スペース+1の点+3の点+4の点+5の点 (スペース+N) |
Windows+D キー (すべてのアプリの最小化) | スペース+1の点+4の点+5の点 (スペース+D) |
すべて読み上げ | スペース+1の点+2の点+3の点+4の点+5の点+6の点 |
コマンドラインオプション -s
を使うと NVDA をセキュアモードで起動できます。
セキュアデスクトップ でも NVDA はセキュアモードで動作します。ただし システム全体のパラメーター で serviceDebug
を使用した場合を除きます。
セキュアモードでは以下を利用できません:
システム全体のパラメーター で serviceDebug
を有効にしていない場合に、NVDA はセキュアデスクトップを セキュアモード で実行します。
セキュアデスクトップを読み上げるときには、NVDA をインストールした場所の systemConfig フォルダーが NVDA の設定になります。 NVDA の各ユーザーの設定をコピーすれば セキュアデスクトップで使用 できます。
セキュアデスクトップの例は以下の通りです:
NVDA の実行ファイルにコマンドラインオプションをつけて実行すると、NVDA の動作を変更することができます。 必要な数だけ複数のオプションをつけることができます。 オプションをショートカットのプロパティから指定して実行することも、「ファイル名を指定して実行」(スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」または Windows+R で利用可能)でオプションをつけることも、コマンドプロンプトから指定することもできます。 NVDAの実行ファイル名とオプション、およびオプション同士は、空白で区切ってください。 便利なオプションのひとつは --disable-addons です。これはすべてのアドオンを無効にするという指定です。 これは、なにかの不具合の原因がアドオンかどうかを確認する、あるいはアドオンの影響で深刻な不具合が起きたときに問題を回避する、といった使い方ができます。
例えば、NVDA の実行中に「ファイル名を指定して実行」で以下を実行すると、NVDA が終了します:
nvda -q
コマンドラインオプションには、短い書き方と長い書き方のどちらでも指定できるものと、長い書き方だけで指定できるものがあります。 短い書き方ができるオプションは、さらに以下のようにつなげて指定できます:
nvda -mc CONFIGPATH | サウンド、インターフェイス、開始メッセージなどを出さないでNVDAを実行し、そのときに CONFIGPATH の場所をNVDA設定フォルダーとして使用 |
nvda -mc CONFIGPATH --disable-addons | 上記と同じで、さらにアドオンを無効にします |
一部のコマンドラインオプションは、パラメーターを受け取ります。例えば、ログ記録レベルを特定の値にする、ユーザー設定フォルダーとして特定のパスを指定する、などです。 パラメーターはオプションの後に指定します。ただし短い書き方のオプションとそのパラメーターは空白で区切り、長い書き方のオプションとそのパラメーターは等号(=)で区切ります。例えば:
nvda -l 10 | ログ記録レベルを「デバッグ」に指定してNVDAを起動 |
nvda --log-file=c:\nvda.log | ログファイルを c:\nvda.log に作成するように指定してNVDAを起動 |
nvda --log-level=20 -f c:\nvda.log | ログ記録レベルを「情報」に指定、ログファイルを c:\nvda.log に作成するように指定してNVDAを起動 |
以下は NVDA のコマンドラインオプションです:
短い書き方 | 長い書き方 | 説明 |
---|---|---|
-h | --help | コマンドラインのヘルプを表示して終了 |
-q | --quit | 現在実行中のNVDAを終了 |
-k | --check-running | 終了コードでNVDAが実行中かどうかを報告(実行中なら0、実行されていないなら1) |
-f LOGFILENAME | --log-file=LOGFILENAME | ログを出力するファイルを指定 |
-l LOGLEVEL | --log-level=LOGLEVEL | ログに書き込むメッセージのレベルの最低値 (デバッグ 10, 入出力 12, デバッグ警告 15, 情報 20, 警告 30, エラー 40, 致命的 50), 既定値:警告 |
-c CONFIGPATH | --config-path=CONFIGPATH | NVDA設定フォルダーの場所 |
なし | --lang=LANGUAGE | NVDAの言語を設定します。 Windows で既定の言語、 en で英語、など |
-m | --minimal | サウンド、インターフェイス、開始メッセージなどを出しません |
-s | --secure | セキュアモード でNVDAを起動 |
なし | --disable-addons | アドオンを無効化 |
なし | --debug-logging | 今回に限ってログ記録レベル「デバッグ」で実行。他のログ記録レベル指定オプション( --loglevel , -l) および no-logging オプションよりも優先されます |
なし | --no-logging | ログ出力を無効化します。ログレベル( --loglevel , -l) がコマンドライン引数で指定されている場合、またはログ記録レベル「デバッグ」が指定されている場合には、それらの指定が優先されます |
なし | --no-sr-flag | グローバルなシステムのスクリーンリーダーフラグを変更しません |
なし | --install | NVDAのインストール(新規にインストールされたNVDAを起動) |
なし | --install-silent | NVDAのサイレントインストール(新規にインストールされたNVDAを起動しません) |
なし | --enable-start-on-logon=True|False | インストールにおいて NVDA をサインイン画面で有効にするオプション を指定 |
なし | --copy-portable-config |
サイレントインストールにおいて、NVDA設定フォルダーの場所 (--config-path, -c) にあるポータブル版の設定を、現在のユーザーアカウントにコピーします |
なし | --create-portable | NVDAのポータブル版を作成(新しいポータブル版を起動します) オプション --portable-path が必要 |
なし | --create-portable-silent | NVDAのポータブル版を作成(新しいポータブル版を起動しません) オプション --portable-path が必要 |
なし | --portable-path=PORTABLEPATH | ポータブル版を作成する場所 |
システム全体でNVDAの動作を変更するためにWindowsのレジストリが使われます。 以下のキーのいずれかに、設定の値が保存されます:
このレジストリキーには以下の値を設定できます:
名前 | 種類 | 取り得る値 | 詳細 |
---|---|---|---|
configInLocalAppData | DWORD | 0(既定)で無効, 1で有効 | 有効にするとNVDAのユーザー設定をローミング設定フォルダーではなくローカル設定フォルダーに保存 |
serviceDebug | DWORD | 0(既定)で無効, 1で有効 | 有効にするとセキュアデスクトップでセキュアモードを使用しません。セキュアデスクトップでPythonコンソールやログビューアーが有効になります。セキュリティに関する問題が強く懸念されるためこのオプションの利用は非推奨です。 |
NVDAに関して、さらに詳細な情報や助けが必要な場合は NVDAのサイト を参照してください。 ここには追加のドキュメント、そして技術サポートやコミュニティーのリソースがあります。 また、NVDA開発に関する情報やリソースも提供しています。